表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/713

55 ま、楽しまなきゃな

 ハクシュウという人物をイコマは知らない。

 いつものように、簡単にデータを探った。

 アクセスできる人物データベースは、探偵のものと違って、役に立たないことが多い。しかし、今回は違った。


「ハクシュウ、ニューキーツ軍中尉、東部方面攻撃隊長、千九百五十六年生誕、男」

 という情報が掲載されていた。


 同い年……。

 ハクシュウという通称から想像すると、マトになる前は日本人、だろうか……。


 ンドペキ、スジーウォン、コリネルス、パキトポーク。

 こちらの方は、例によって何の情報もなかった。



 ハクシュウに興味を持った。

 スジーウォンという兵士が言うとおり、いまさら捜索したところでサリの亡骸はおろか、装備の小さな欠片といった遺留品さえ見つかるはずがない。

 死体は身に着けていたいかなるものも含めて、速やかに回収される。

 現場からは消えてなくなる。

 そういうことになっている。例外はない。


 ハクシュウは、通常の訓練に、サリの捜索という架空の名目を付けただけなのだろう。

 あるいは別の目的があるのだろうか。

 サリを葬った原因、ないし犯人を見つけ出す、というような……。


 もしそうだとすると、ンドペキの立場は微妙だ。

 サリが死んだとき、あるいは行方不明になったとき、行動を共にしていたと聞いている。

 そしてチョットマは、ンドペキのチームに属している……。



 そう思い始めると、漠然とした不安が湧いてくる。

 アギの習性である。

 思考は常にクリア。

 新たな考えが浮ぶごとに、古い思考は薄れていくということがない。

 思い付きであろうが、熟考の結果であろうが、思考はどんどん溜まっていく。

 これを中断するには、睡眠、つまりリセットが必要だ。



 さて、どうするかな。

 独り呟き、アップット高原のマップと衛星画像にアクセスした。


 ま、楽しまなきゃな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ