541 懐かしい響き 大阪イントネーション
気がつけば、ユウ、日本語をしゃべっている。
懐かしい響き。
しかも、大阪イントネーション。
「ユウの声やなあ」
「私の日本語、変? 数百年しゃべってないから」
「いや、全く。それに変でも何でもいい。ユウの声なら」
「よかった。それなら、ノブと一緒のときは大阪弁しゃべろ」
「そりゃいいな。でも、大丈夫かな。監視のコンピュータが変に思わないかな」
「ハハ! 全然、大丈夫!」
パリサイドの技術力から見れば、地球人類のあらゆるシステムは子供のおもちゃ。
「いつでも、私達のコントロール下に置けるよ。今も、コンフェッションボックスなんか使わずに、ここに来てんで。人工知能には偽の会話を聞かせてあるし」
「すごいな。よし、ではでは」
ユウを抱き寄せた。
「興奮すると、僕の言葉は乱れるんだ。勘弁しろよ」
「そんなんへっちゃら。どんな負荷がかかっても、大丈夫なようにしておいたから。ノブだけ」
「お、そいつはうれしいな。ついでに、いつでも好きなときに寝て、好きなときに起きられるようにしてくれると助かるんだけど」
「了解! 二十四時間、永遠にオーケーってことやね。帰ったらすぐにそうしとく。ん、あれ。でも、なんでお布団なん? ベッドやったのに」
「アヤちゃんもいるから」
「そか。ここで三人で川の字になって寝てたよね! アヤちゃんが見つかって、本当によかった!」




