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533 雑談として他人の話をするのは気が楽
チョットマにとって、スゥはどことなく遠い存在。
まともに話したこともない。
しかし、気になる存在ではあった。
「私ね、あの人、なんとなく好きじゃない。アヤを連れて帰ってくれた人だから、パパには悪いけど」
チョットマは、なぜ自分がそう思うのか、よくわからなかった。
パパが「そうなのか」と呟いた。
なんとなくわかるよ、というようなニュアンス。
「タイプが違いすぎるのかも」
「どう違う?」
あまり気乗りのしない話だったが、雑談として誰か他人の話をするのは気が楽。
「どういうのかな。あの人、裏がありすぎる。よくわからない。変にがむしゃら」
そういえば、なぜンドペキがスゥと一緒にいたのかも、結局聞かずじまい。
ハクシュウもスジーウォン達も、そこを問い質した様子はない。
「私、まだ、子供なのかな」
「ハハ、何を言い出すのかと思ったら」
「え?」
「もしかして、チョットマ、妬いてる?」
「ええっ!」




