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526 姉妹のようなもの
小柄な女性が横たわっていた。
危惧してしまうほど、顔色が悪い。
「ンドペキ隊所属のチョットマといいます」
と挨拶して、部屋に入った。
バードは、はにかんだように笑うと、
「あ、助けて、くださって、ありがとう、ございます」
と、声を出した。
たどたどしいが、想像していたより、声は元気そうだ。
「あ、いえ、私は何も」
「本当に、ありが、とう、ございます」
バードは、チョットマがハクシュウに頼んだことを知っていた。
「それに、ホトキンという人を、連れてきてくださって、あそこから、出ることができました」
「いえ、たいしたことは……」
本当は大きな犠牲を払っている。
ハクシュウとプリブを失った。
ただ、そこに触れるつもりはない。
彼女の気持ちを萎縮させる必要はないし、彼女には責任もない。
「あの、バードさん、んと、アヤさんとお呼びすればいいでしょうか」
「アヤと、呼んでください。あなたと私、パパを通じて、姉妹のようなものですから」
「あ、はい!」
チョットマは、パパが自分のことを話してくれていたことに少し驚いた。
驚くと同時に、暖かいものが込み上げてきた。
「じゃ、チョットマと呼んで」




