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516 ピンクハートが押されている!

 コリネルスもチョットマも、指示を待ってピクリとも動かない。

「パキトポーク! スジーウォン! 全軍すぐに出立しろ! 戦闘準備!」

「ラジャー!」

「洞窟の外で待て!」

 ふたりが駆け出していく。


「コリネルス隊は、レイチェルを戦闘地域まで運べるように準備!」

「了解!」

「バードもだ!」

「了解!」

「チョットマ! 俺達の隊をまとめておけ!」


 走り出したチョットマの背中に指示を飛ばす。

「全員、不要なものは持つな! 野戦最優先の装備! 終れば一旦ここに戻る! そう伝えろ!」



 ンドペキはレイチェルに向き直った。


「やっと外の空気が吸えますよ」

「ええ!」

「あなたが戦場に行けば、政府軍の士気がぐんと上がるでしょう。そして、そのまま街に向かえばいい」

「ハイ! 一緒に、ですね!」

「ただし、あなたがここを出て行くタイミング。それは任せてくれますか?」

「もちろんです!」

「敵はアンドロ軍だけではないかも知れない。パリサイドの動きも不明だ」

「ハイ!」



 再び、イコマからの報告。

「南軍に接近中! メッセージを送っています!」


「返事が来ました! 自分たちはロクモン将軍の隊だと!」


「ロクモン将軍が率いておられるか、聞いています。おられれば、面会を申し込みます!」



 ようやく事態が好転しつつある。

 ンドペキは心が沸き立つのを感じた。

 上手くイコマがロクモンと会うことができれば、レイチェルと面談させることができる。

 そうなれば、我々も正規軍として合流できる可能性が高まる。



「ダメです!」

 フライングアイが叫んだ。


「どうしたんです!」

「川を挟んで戦闘が始まりました!」


 くっ。


 遅かったか。


「戦況は?」

「混戦! 入り乱れて! ピンクハート、押されている模様!」

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