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513 チョットマに恥をかかせてはかわいそう
ンドペキは考えていた。
コリネルスとチョットマを街へ向かわせよう。
レイチェルの書簡を持たせ、正規軍と連絡を取り合う。
古式な通信手段だが、他に方法がない。
荒地軍の南下によって、事態打開のチャンスが失われてしまったからである。
レイチェルが、今その手紙を書いている。
見慣れない「手紙」という方法で、将軍達は信用してくれるだろうか。
コリネルスとチョットマも、ハクシュウの二の舞にならないか。
そうは思うが、接触の方法は彼らに任せるしかない。
「できました」
レイチェルが二通目となるレターを書き上げた。
「四名の将軍の誰に渡してもいいと思います。直接手渡すのがベストですが、それができなければ誰でもいいと思います」
「わかりました。内容を拝見してもよろしいか」
「もちろん」
チョットマを呼んだ。
「朗読させていただきます。彼らにも内容を知らせておきたいので」
「そうしてください」
三人の幹部には、今回の作戦をすでに伝えてある。
「皆、入ってくれ」
部屋の外に待たせてあった。
万一、チョットマの識字力が低レベルかもしれないので、読んで聞かせることにしたのだ。
レイチェルの前で、チョットマに恥をかかせてはかわいそうだ。




