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511 目の前の女の顔が見えてきた

 頭に強烈な一撃を受けたかのように、一瞬の間、すべての思考が停止した。

 そしてすぐに、しかしゆっくりと意識が戻るように、目の前の女の顔が見えてきた。



 ノブ。

 そう呼んでいる。

 この女は。


 ノブ。

 そう呼ばれていたのは、自分がまだ肉体を持って生きていたとき。


 ノブ。

 自分の名は、生駒延治。

 イコマノブハル。


 ノブと呼んでいたのは、ユウだけ……。




 まさか。


 まさか。

 まさか、ユウ?



 長い黒髪。

 素直な唇。

 考え込むときに、唇に指を当てる癖。

 長い睫に、黒い瞳。

 きれいな顔立ち。


 そして、いつも履いていたジーンズ。

 白いブラウス。


 三条優。




 イコマは震えだした。

 視界がぐらぐらと揺れた。

 思考が熱を持ち、唸りを上げ始めた。



 ユウなのか。

 本当に、あのユウなのか。



「ユウなのか!」

「ノブ!」



 後は声にならなかった。

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