506 サリの捜索 もう、しないだろうな
チョットマが説明を終えると、パパがンドペキに発言の機会をもらって、挨拶をした。
アヤ、つまりバード、が意識を取り戻したという。
パパは、何度も何度も隊員達に礼を言った。
会議は終了となり、臨戦態勢は解かないものの、各々自由に過ごしていいということになった。
チョットマは自室に戻り、眠ろうとした。
朝、ここに帰ってきてから少しは眠った。しかし、眠り足らない。
しかし、興奮がまだ続いていて、睡魔は訪れてこなかった。
またサリのことを思った。
会議のとき、サリが隣にいてくれたらどんなに心強かっただろう。
サリがいなくなってから、いろいろなことがあった。
そのどんな場面にでも、サリがいてくれていたら……。
サリの捜索。
もう、ンドペキはしないだろうな。
いや、でも少なくともKC36632には、ちゃんと事情を聞いてくれるだろう。
ンドペキが聞かないなら、私が聞こう。
そんなことを思った。
フライングアイが部屋に入ってきた。
「パパ、よかったね」
「ああ、ありがとう。君に頼んで本当によかった。感謝している」
「私は何もしてないよ」
「ううん。ホトキンを見つけてくれたじゃないか。それに、最初に相談したのは君だ。君がハクシュウを動かしてくれた」
チョットマは、そう言われてうれしかったし、誇らしくも感じた。
カーテンをたくし上げて、ンドペキが入ってきた。
「お邪魔してもいいかな」




