501 逆賊の汚名を着せられたまま
フライングアイはこれにも即答した。
「私は、アヤを閉じ込めたのがレイチェルだと、ずっと思っていました。しかし、彼女も同じところに囚われてしまった。私の考えが間違っていたと知りました。ハクシュウの件は、レイチェルも憤っていました」
「フム」
「彼女は何の通信手段もなく、ハクシュウ隊が味方であることを自分の軍に伝えることができなかった」
「まあ、そうでしょうが」
「レイチェルをハクシュウ隊が捕らえていると、向こうは考えたのでしょう。私は、この見立ては正しいと思っています」
むらむらとした怒りがまた湧いてきた。
ハクシュウを殺した軍。
間違ったから、では済まされない。
とはいえ、逆賊の汚名を着せられたまま、洞窟で潜み続けることはできない。
いずれ、街に帰らなければいけない。
たぶん、レイチェルを連れて。
「パッキーはどう思う?」
「俺はおまえに従う。しかし、言わせてもらえば、この人の言うことには一理ある。いつまでもこの状態でいいはずがない。ハクシュウとプリブの恨みは晴らしたいが、ここは抑えるしかないのではないか」
ンドペキは腹を決めた。
コリネルスやスジーウォンの意見を聞いていないが、彼らもパキトポークと同じことを言うだろう。
「では、お願いできますか。ただし、隊員は出せません。よろしいですか」
「ええ、それはもちろん。ふ、よかった」
「いつ?」
「今、出発します。洞窟にいるもうひとつのフライングアイで。二時間もあれば、戻ってこれると思います」




