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500 伝令の申し入れ
もうすぐ、洞窟に着く。
これからのことを考えなくてはいけない。
イコマが話しかけてきた。
「お話が」
「もう礼には及びませんよ」
「ありがとうございます。でも話したいのは、今後のことです」
「なんでしょう」
「荒地軍のことですが、レイチェルと話しました。彼女の話によると」
イコマは、自分が荒地軍の偵察に行きたいが、了解を欲しいという。
何か問題はあるだろうか。
考えてみたが、ここは判断を間違うととんでもないことになると直感が言う。
「敵軍であれば、悩むことはない。しかしもしあれがレイチェルの軍だったら、どうするのがいいと?」
イコマが、明快に答えた。
「合流を促します」
「合流?」
「私が、あれはレイチェルの軍だと申し上げたところで、あなた方はにわかには信じられないでしょう。ですので、相手の大将ひとりだけ洞窟に来てもらい、レイチェルと面会するよう、持ちかけます。その後は、合流してアンドロに対峙することになるでしょう」
「ふむ」
悪い話ではないように思った。
それなら、騙し討ちにあう可能性も少なそうだ。
隊員を割く必要もない。
しかし、ハクシュウの例がある。
「イコマさん、レイチェルの言うことを信じますか?」




