466 自責の念
「あれは、どういうことだったのか。ここから紐解いていかねばならない。幾つかの謎は、あの事件から始まっていると思う」
ンドペキはもちろんのこと、誰も異議を挟む者はない。
「そのために、幹部以外の方々にも参加してもらった」
チョットマ。
真っ青な顔でンドペキを見つめている。
彼女は、こんな状況になってさえ、ンドペキを心配している。
胸が傷む。
ハワードは、顔をあげようとしない。
依然として頭を抱えたまま。
時々、すすり上げる音が聞こえる。
「謎の解明を作戦会議の前に行うのは、この結果如何によって、作戦内容が異なるかもしれないと思うから。隊幹部の方々はしばらくお付き合いくださるよう、お願いします」
アヤとスゥは手を握り合っている。
表情に緊張が漲っている。
特に、親友を亡くしたアヤは、必死で涙を堪えている。
「うまく話せないかもしれない。まどろっこしい話になるかもしれない。実は、僕もまだ頭の中が完全に整理できているわけじゃない。なにとぞご容赦を」
自分とンドペキが、そしてJP01とスゥが同期していることに気付かれぬよう、話を進めていかなければならない。
「まずは、目に見える形で起きたいくつかの事柄を、時系列に並べて整理してみよう」
サリの話をするに当たって、イコマには自責の念がある。
もっと早くに気付いておれば……。
そうすれば、レイチェルの死は避けることができたかもしれない。
暗澹たる思いが胸を掠める。
その気持ちが収まるのを待って、イコマは話し始めた。




