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460 警報が鳴り響いた

 パーティどころではない。

 が、食べるものは粗末にできない。

 誰もが無理やり口に入れて、テーブル上のものを片付けた。


 ンドペキを初めとする幹部が、作戦会議に入った。

 チョットマはフライングアイと共に、アヤの部屋にいた。

 パパもアヤも口をきかなかった。

 時間だけがだらだらと過ぎた。



 スゥは、KC36632じゃないと言った。

 私もそう思う。


 しかしチョットマは、それを言い出せないでいた。

 KC36632でなかったとすれば、本物のサリだったということに。



 なぜサリではないかと思ったのか。

 これまで、KC36632は私と一瞬たりとも目を合わせたり、ましてや微笑んだりはしなかったからである。

 しかし、KC36632が大広間に入ってきたとき、確かに私にチラリと微笑んでみせたのだ。



 サリがレイチェルを刺した……。



 そんな……。

 でも逆に、KC36632がレイチェルを殺す理由ともなると、何も……。




 突然、洞窟内に警報が鳴り響いた。

「軍、接近中! 軍、接近中! 所属不明! 兵数二百! 十八分後に到達の模様!」


 チョットマはすぐさま、自分の部屋に戻った。

 軍が接近してくるのは、ロクモン達が来て以来のこと。

 ついにアンドロ軍か。


「全員、戦闘態勢!」

「直ちに洞窟の外に出ろ!」

「命令があるまで、発砲厳禁!」

 ンドペキから立て続けに命令が飛んだ。


「ロクモン! 相手がレイチェルの親衛隊かどうか、わかるか!」

「正装しているなら!」


 全員に聞こえるように、オープンモードにしている。

「見分け方は!」

「鎧は全身シルバー。白銀! 騎士団なら純白だ!」

「監視室! 確認しろ!」

「了解!」

「幹部! 現在位置を報告しろ!」



 ンドペキが、洞窟の入り口に到達しつつあった。

 パキトポークとコリネルスはようやく大広間を出たところ。

 スジーウォンはすでに洞窟から出ていた。

 チョットマはスジーウォンのそばにいた。



「スジーウォン!」

「はい!」

「相手と交信しろ! どこの隊のものか、聞け!」


 すぐに、スジーウォンが呼びかけた。

「当方はニューキーツ所属東部方面攻撃隊及び防衛軍である! 貴軍はどこの所属か!」


 その横を、フライングアイが飛び去っていく。


 返事はない。

「繰り返す! 貴軍はどこの所属か! 返答なくば、敵とみなす!」

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