表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
446/481

446 長官から与えられた任務

 大広間にいた隊員達が興味深げにハワードを見ている。

 すでに、ハワードがしばらく滞在することになったと説明してある。

 当然、ハワードがアンドロであることも。

 コリネルスが洞窟で守るべき事項を説明し始めた。

 明らかに憎悪の目、疑念の目を向けている者もあるが、総じて、仕方がないというムードだった。



「部屋の準備が整えば、同室の隊員が迎えに来る。その後は原則的に自由に過ごしてもらっていいが、当面は同室の隊員と行動を共にしてもらう」

「ご配慮、感謝します」



 立ち去ろうとすると、呼び止められた。


「ンドペキ隊長」

「ん?」

「長官から与えられた任務ですが」

 と、小声で言う。


 ンドペキは、それは聞かないでいた。

 長官が直々、この男に指示したこと。

 自分が聞いておかなければいけないことではない。

 必要があればレイチェルから伝えられるだろう。


「内容を申し上げることはできません。ですが、これは承知しておいていただきたいのです」

 ンドペキは向き合った。

「あなた個人に関わりのあることなのです」

 と、言ったからだった。



「私が情報部の職員だからといって、あなたの身辺調査という類のことではありません」

 意味がわからない。


「もちろん、あなたを窮地に陥れるという類のことでもありません」

「よくわからないが?」

「すべては長官のご意向です。ご存知だと思いますが、彼女は純粋です」

「それは承知しているつもりだ」

「よかった。私を信頼してください」

 ハワードが笑みを浮かべた。



「長官の意向か。で、あんたは、どんな」

「私の立場でしょうか?」

「ああ」

「私から申し上げることはできません。知る必要がおありなら、上官である長官からお聞きになってください」


 ハワードはまだ微笑んでいる。

 立場上、自分からは言えない。

 つまり、シークレットな立場だと言いたいのか。



「ただ、個人的に、私が知っている情報をお話しすることはできます。例えば、アンドロの動きについて」

「うむ」

「お時間のあるときにでも、お声掛けください。必ずお役に立てると思います」

「ありがたい申し出と、受け取っておく」


 イコマが聞いていることの二番煎じになるだろうが、ンドペキは一応は礼を言った。



 微笑むアンドロを、同室となる隊員が迎えに来た。


 ハワードの任務について、内容が想像できないばかりか、やけに胸騒ぎもする。

 ここで確認しておくべきだろうか。


 しかしンドペキは、不安を抑えこんで、アヤの部屋に向かった。

 ハワードが滞在することになったと伝えておかなければならない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ