表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
429/481

429 おぬしは選ばれたひとり

 ロクモンの話の最後に出た「サリ」という名に驚いた。


「サリ?」

「おぬしの隊員ではござらぬか」


 サリがレイチェルと親しく話をする仲だとは知らなかった。



「サリは死んだ。レイチェルは知っているのか?」


 これにはロクモンも驚いたようだ。

「おお、そうでござったか……」

「今回の戦闘で死んだのではない。この事件が起きる少し前だ」


 少なくとも防衛隊が関係していないと知ってか、ロクモンは微妙にほっとしたような顔をした。




「おぬしはその中のひとり」

「ん?」

「選ばれたのじゃ。ホメムであるレイチェル閣下に」



 ンドペキは、ハクシュウに同じようなことを言われたときと違って、今回は素直に名誉なことだと思った。

 しかし、それでは最初の自分の問いに対する答えになっていない。


「それは光栄なことだが、なぜ、シェルターの話を俺にしてくれなかったんだろう」



 ロクモンは、先ほどまでとの饒舌とうって変わって、冷たい口調になった。


「さあて。ホメムであるレイチェル閣下が、言わないでおこうという気になったのでござる。後は自分でお考えなされ」




 答が見えないまま、ンドペキはレイチェルと会った。


 レイチェルは、シェルターや親衛隊や騎士団について、一切話そうとしなかった。

 サリについても、口を閉ざしたままだった。


 ロクモンが、シェルターに立て篭もっている親衛隊と連絡を取り合おうと進言しても、レイチェルはひと言も発することはなかった。



 ンドペキの家族はどんな人たちだったの、今も連絡を取り合ってるの、などと無意味な話をして煙に巻くだけだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ