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424 みんな熱すぎるよねえ

 ンドペキはレイチェルの部屋に向かった。


 チョットマを用済み扱いされて、黙っているわけにはいかない。

 相手が長官であろうが誰であろうが、部下を守るのが上司だし、間違いは改めさせなければならない。


 チョットマには自分の部屋にいるように命じてある。

 スゥとはホトキンの操作室の前で別れたきりだ。

 フライングアイはフワリとアヤの部屋に入っていった。



「レイチェル! どういうことなんだ!」

 部屋にはロクモンがいて、ふたりで雑談していた。


「おい! チョットマに用無しと言ったそうだな! 失礼にも程があるぞ!」



 レイチェルは、

「ここの人は、みんな熱すぎるよねえ」

 と、笑みを消した。


「話をそらすな!」

「ちょっと待った。全く誤解してるよ」

「なんだと!」

「チョットマはあなたの隊そして私達にとって、なくてはならない存在。彼女の働きは貴重。そう思ってるよ」

「それならなんだ!」


 レイチェルは、あからさまに困った顔をして、

「だから、あなたは熱すぎるって。それも変なところだけ」


 そう言われて、ンドペキはますます頭に血が上った。


「熱くなって当たり前だ! 部下を能無し呼ばわりされて、黙っていられるか!」



 と、レイチェルが立ち上がった。

 もともと壁際に立っていたロクモンは、微動だにしない。

 もちろん、すでに顔には無表情を張り付かせている。



「わかったわ」

 突然、レイチェルが深く頭を下げた。


「ごめんなさい」

「ん」


「用済みだと言ったのは本当よ。でも、それは隊員として、という意味じゃないわ。そこはチョットマにちゃんと思い出してもらって。私はそうは言ってないわ」

「じゃ、なんなんだ」


 レイチェルは少し迷ってから、

「私、チョットマに、ある役割を……。一方的に期待していただけだから……」

 と、口ごもった。

「ん?」


「それは困るって顔ね。大丈夫。あなたの指揮権に関わるようなことじゃないから。私の個人的なこと……」

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