表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
416/481

416 疑問が渦巻いてる? 吐きそうな気分

「まず、アギのノブからね」

「ああ」

「すでに、ンドペキはノブの記憶や思考をすべて手に入れた。というより、取り戻した」

「むう……」


「もともと、ンドペキは生駒延治その人やから」

「なんという……」

「疑問が渦巻いてる?」

「吐きそうな気分」

「フフ、フライングアイが? でも、どう?」

「ンドペキのことが、すべて自分のことのように理解できる」

「そうね。お互いが相手の記憶や知識、思考や感情をすべて交換し合ったのよ。そして、今は同期している」


「のようだ」

「アギのノブが考えたことは、ンドペキが考えたのと全く同じこと。逆もそう。ンドペキが今時点で感じていることは、アギのノブにも分かるでしょ?」

「ああ。恐ろしいくらいに」


「でも、区別はつくよね。自分の中で。これはアギのノブの思考で、これはンドペキの思考って」

「ああ」

「ンドペキはどう?」




 信じられないことが起きていた。

 全く、ユウのいうとおりだった。




「いろんな疑問や不安があると思うけど、まず現状をざっと説明するから、聞いててね」


 ふたりのノブは今完全に同期した。


 思考を共有した。


 しかし、肉体はふたつ。人としてもふたり。


 それぞれに思考を持つ。


 だから、全く同じというわけではない。


 ンドペキはンドペキとして考えるし、アギのノブは生駒延治として考える。


 ただ、それは同期していて、共有の経験となる。




「ここまでいいかな?」


 ンドペキとイコマが同時に、「わかるような気がする」と言った。

 その言葉がンドペキの心の中でこだました。




「次は、ンドペキ」

「ああ」




 今言ったように、あなたはイコマ。


 大阪に住んでいた日本人、生駒延治。


 一緒に住んでいた私は、紆余曲折があって神の国巡礼教団とともに、宇宙に飛び立つことになった。

 絶対に帰って来るつもりだった。




「話したから、覚えてるよね」

「ああ、覚えている。つい先日のことだ」

 イコマとして聞いたことである。


「そうそう、その調子。記憶の取得は大丈夫みたいやね」

「……そうみたいだ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ