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02 〇〇〇、〇〇〇、〇〇。(自主規制)
「はあはぁ、くりすたんと一緒におままごとしたい。無垢な視線をあびたい。まあるいお目めの中に映りこみたい。むしろ、その中に入りたい」
きもい、きもい、〇ね。
細めた目で殺意をむけていると、同じ通学路を通っている友達に話しかけられた。
「おはようくりすちゃん!」
友達は木の影から視線を向けてくるそいつをみて、鳥肌を立てている。
「またあの人いるね。くりすちゃんのお友達なの。ああいうの大きなお友達っていうんだっけ?」
まさか、そんなわけない。
普通の友達でも大きなお友達でもない。
あれはただの。
「ううん、ただのゴミだよ」
「ごっ、ごみ!? あの大きな人達が周りにいるようになってから、何だかくりすちゃんが時々怖く見えるんだけど」
「そうかな?」
おっと、いけないいけない。
あんなゴミみたいな人達の事を考えるあまりに、私の心が悪意という良くないものに浸食されてしまっている。
私は可愛い女の子。
可愛い女の子は人をゴミだなんて言わないんだ。