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淡色の炭酸水  作者: 眠りめ うい
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なんとなく、感情

いい匂いじゃなくても、なんとなくこの匂いすきって結構ある気がします...。


いい曲を見つけたら鳥肌が立ちます。

ライブに行ってみたらそうでもなかったことも

あったりします。

友達を作るのは昔から苦手だし、広く浅くが苦手です。

雨が降った後のアスファルトの匂いとか

エレベーターの匂いとか

好きな人の香水の匂いとか

ガソリンスタンドの匂いとか

隣の家の晩御飯の匂いとか

不意に懐かしくなるあの匂いとか

冷たくなりかけたお風呂とか

太陽が目に刺さって虹色になる瞬間とか

夢を思い出して寂しくなる瞬間とか

チケットは当たったけどライブには行けないあのなんとも言えない感じとか

なんとなく虚しくなって空っぽになってくるあの感じがちょっと好きだった。


YouTubeで関連動画から好きな曲を見つけて、

「うわっこれ自分やん」みたいな感じの

あの自然と涙が出てくる感じの

歌詞が刺さってきて鳥肌が立ってくるあのなんとも言えない感じの高揚感は、

実際ライブに行って聴いてみたらそうでもなくてなんだこんなもんかって一瞬で冷めてしまうこともあったし、ライブハウスのちっちゃい箱の中で作られてるあの一体感やバンドのボーカルの呼びかけから自分だけ浮いてる気がして苦手だった。


昔から友達の友達とかがいる空間や集団でいる空間はすごく苦手だ。

自分だけ透明な壁で覆われてるんじゃないかとか自分だけカラーの世界にモノクロでいるんじゃないかとかそんな感じの疎外感しか感じたことがなかった。

ネットで友達を作って、入学式ではもうグループが作られているような世界になってる時代なのについていけなかった。


必死でしがみついてなんとか隅っこで中堅グループに紛れてもうちょっとで窒息しそうになりながら毎日を過ごすのがうんざりで、でも一回ついたイメージやキャラは拭えないからそのまま生きていくしかった。


そんなグループにいた子に

「実は3月で転校するんだ」って聞かされた時、

「へえ、そうなんだ。」くらいしか思えない自分の周りは涙を流していて、そんなに関わりない人の為になんでそんなに涙流せんの?って疑問となんで自分は涙流れないの?って戸惑いが混ざって笑いそうになった。

読んでいただきありがとうございました!

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