34.密偵見習いは喉を潤す
いよいよ体育祭がやって来た。
紅白に分かれて競い合う。面倒だ。
雨でも降ってくれればいいのにあいにくの晴天だ。
「良いお天気。体育祭日和ね(*´ω`)」
「そうですね(=_=)」
話しながらグラウンドに向かう。
「遅いわよ!早く並びなさい(`・ω・´)」
チューリ嬢は今日も元気だ。
「おはようチューリさん(*´ω`)」
「おはようございます」
「おはよう、でも早く並びなさい。もうすぐ開会式よ(`・ω・´)」
開会式は学園長の挨拶で始まる
「え~~本日は晴天に恵まれ絶好の体育祭日和と~~以下略(*^▽^*)」
いきなり略された。
「ちょっと学園長!いきなり略さないで下さい力が抜けます(;´・ω・)」
ガーベラ先生が後ろからツッコミを入れる。
小声でやってるつもりだろうが結構大声なので丸聞こえである。
「え~~だって長いの面倒だし誰も聞きたいと思ってないし中身はいつもの挨拶と変わらないんだから略してもいいと思うんだけど(´・ω・`)」
「それでも形は大事ですので長いのが嫌なら要点を簡潔にまとめて言って下さい。以下略はダメです(`・ω・´)」
「分かりました。これから体育祭です。そこそこ怪我に気をつけてインチキせず競い合って下さい以上(`・ω・´)」
ホントに簡潔だ。
「はぁ~~もうそれでいいです(=_=)」
良いのか。ガーベラ先生はさじを投げたようだ。
次は選手宣誓である
団長はケイジュと猪だ
「「我々はスポーツマンシップにのっとり正々堂々と戦い怪我をしても自己責任で行うことを誓います」」
「……?」
一部変だ
何だ「怪我をしても自己責任」って
次の競技の準備でざわついてる隙をぬってケイジュの所に行く
「ちょっとケイジュ。今の宣誓おかしくなかった?」
「いやおかしくない。『怪我をしても自己責任』の事を言ってるんだろう?」
「えぇ」
「見てれば分かる」
そう言ってケイジュは競技の準備に向かった。何だか不安だが仕方ないので私も戻った
最初の種目はリレーである。
「チューリ様見てて下さい必ず勝ちます(`・ω・´)」
「アンタ相手チームでしょう!?何言ってるのよ(;゜Д゜)」
どうやらリージア嬢が選手だったらしい
ちなみに私、王女、ケイジュ、チューリ嬢が紅組でリージア嬢、ミーレ嬢、猪男が白組だ
「位置について、用意!」
パーン
合図とともに選手が走り出した。
リージア嬢が走り出した。今のところ順調に走っているが…
「あっ!(;゜Д゜)」
突然転んでそのまま起き上がらない
保険医が駆け寄り様子を見て首を振る。また骨折したようだその間に他の選手がどんどんゴールしていく
リージア嬢リタイアにより紅組の勝ち
次の種目は障害物競走だ
「それじゃあ行って来るわね~(*´ω`)」
「行ってらっしゃいませ」
「早く行きなさいな」
チューリ嬢は王女と同チームで競えないのが不満のようだ
スタート地点にミーレ嬢が立ってた。次はミーレ嬢が相手らしい
「チューリ様に代わっておしおきしてやるわ('ω')ノチューリ様見てて下さい」
「よく言ったわミーレ!必ず王女を負かしてぎゃふんと言わせてやるのよ(`・ω・´)」
次の瞬間水筒が飛んできてチューリ嬢の後頭部に直撃する
「ギャッ!(;゜Д゜)」
チューリ嬢は前のめりに気絶した。
どうやら自チームの負けを期待した事に腹を立てたクラスメイトの誰かが投げたらしい
王女より先にお仕置きされたようだ。ちょうど喉が渇いていたので水筒はありがたくいただく
とりあえずチューリ嬢は保険医に任せた
パーン
合図とともに王女達が走り出す。
最初は平均台。王女はちょっと危なげながらスイスイ進む。一方ミーレ嬢はちょっと苦戦中
「♪~(*´ω`)」
「よ…っと結構難しいなぁ(;´・ω・)」
王女は1回でクリアしミーレ嬢は何度かやり直した後ようやくクリアして王女の後を追う
この時点で王女1位、ミーレ嬢は3位である
次は網くぐり
網の中をくぐっていくのだが…これは2人とも苦戦した
「あら~?何だか絡まっちゃったわ(*´ω`)」
「あれ?何でスタート地点に戻っちゃうのかな?(;´・ω・)」
王女は網で遊んでおりミーレ嬢はまっすぐ進まず網の横や来た方向に出てしまい、やり直しさせられている。1mもないのに天然と方向オンチが遺憾なく発揮されている、恐るべし
後続に追い抜かされようやく2人共出てきた。
現在同列4位。ここからどう巻き返すのやら(´-ω-`)
体育祭…昔過ぎて忘れかけてる(=_=)




