31.密偵見習いは実感する
夏休みが終わり新学期が始まった。
生徒達が楽しそうに夏休みの事を話しながら校門をくぐる
「おはようアイリス。久しぶりね(*´ω`)」
「おはようございます。旅行中一緒だったでしょう」
「でもこうして学校で会うのは久しぶりだわ。何だか新鮮な気がするの(*´ω`)」
「それはありますね」
教室に入りそれぞれの席に着くと先に来ていたチューリ嬢が早速やってくる
「おはよう2人共」
「おはようチューリさん(*´ω`)」
「おはようございます。チューリ嬢」
「いいことマリア=カラス!2学期こそはアンタを負かしてケイジュ様をお救いするわ(`・ω・´)」
チューリ嬢が王女を指さして宣言する。相変わらずである。
「よく分からないけど頑張ってね~(*´ω`)」
「その余裕も今の内よ(*^▽^*)オーホホホ」
チューリ嬢が突然腰に片手を当てて高笑いした。いつもなら「真面目に聞け」とか怒るのに…
「新鮮な反応ですね。どこで覚えたんですか?」
「これよ!(`・ω・´)」
そう言ってもう片手で本を掲げる。見たところオタク王の愛読書と同じジャンルのようだ
正直だが迫力半減だ
「こういう場合最後に正義が勝って悪役が没落するものと決まっているのよε- (´ー`*)フッ」
確かに物語ではそうだがこれは現実でどっちが正義かも不明だ。
「フフフ返り討ちにしてくれるわ…(ΦωΦ)」
王女が返す。こちらも新鮮だ
「王女は何を参考にしたんですか?」
「クリスが読んでた本よ。今流行りの怪盗シリーズなんですって(*^▽^*)」
王女も本を掲げる。チューリ嬢もだが持ってくる意味あるのか?
「はい没収~~」
「「あぁっ!」」
すかさず現れたガーベラ先生が2人から本を取り上げる
「ここは一応勉強をするところだからね。関係ないものを持ってきちゃダメよ~~(*^▽^*)」
「すみません、でも返して下さい。4時間かけて買ってまだ途中までしか読んでいないんです(>_<)」
「私も返して下さい。弟に気付かれないよう持って来たんです、後でバレたら騒ぎになります(>_<)」
4時間かけて本一冊買う貴族に、弟の本をパクる王女…平和だなぁ
「う~んゴメンね。さすがに現行犯は見逃せないわぁ~(;^ω^)卒業するとき返すから諦めて待つか新しい本を買ってね。あと王女様、弟相手でも人の物を勝手に持ち出してはダメですよ?」
正論である
「「うう~~(>_<)」」
2人とも言い返せないようだ、ガーベラ先生の勝利である。チューリ嬢の言う通り正義(?)が勝ったようだ。
「さてそろそろ始業式だからみんな講堂に移動してね(*^▽^*)」
「「「「「は~~い」」」」」
「皆さんお久しぶりです。夏休みはいかがでしたでしょうか?新学期も始まり気持ちも新たに…」
恒例の学園長の長話である。耳栓持ってくればよかったかな
さりげなく周りを見ると居眠りしてるのがチラホラ見える
私も居眠り組に入るため目を閉じた
「夏休みの気分を引きずってる方もいるでしょうが、気持ちを切り替えて…ってちょっと、何ですかあなた達は!?(;゜Д゜)」
学園長の話がおかしくなったので起きると学園長を押しのけて数人の男子と女子1人がマイクを奪い取ってるところだった
「申し訳ありませんが学園長これから大事な話をするのでちょっと退いていただきましょう」
そう言って男子の1人がマイクを奪い他の男子が学園長を押さえる
「ジャスミン=ジュニパー!僕はお前との婚約を破棄し、この…」
「そうはさせるか!」
学園長が羽交い絞めしてた男子を背負い投げの要領でぶん投げる
「「うわぁぁぁぁぁぁ!!(;゜Д゜)」」
「きゃぁぁぁぁぁぁ!(>_<)」
見事マイク男子と側に侍ってた女子に命中した
「人の演説を邪魔するとは言語道断!手打ちにしてくれる(`・ω・´)クーバー先生運ぶのを手伝って下さい」
学園長はクーバー先生と共にバカ共を引き摺っていった
「え~~学園長は急用が出来たのでこれにて始業式は終了です。各自教室に戻って下さい(;^ω^)」
………
久しぶりの光景を見て学園に戻って来たんだなぁと実感した
学園は今日も平和です
ちょっと閑話が続くかもしれません(;^ω^)先が見えない…




