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密偵見習いに指令「ざまぁを阻止せよ!」  作者: 一発ウサギ
第一部・密偵見習いは学生になる
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7.ライバル令嬢現る

ようやく出せました(*´Д`)

~放課後~


王女と2人裏庭に行って見ると朝の子と後ろに2人控えていた。

「………」

「やっと来たわね待ってたわよ…って何でアンタまで来るのよ!!( ゜Д゜)」

「いや朝も言ったけど王女を1人にさせる訳ないでしょう…」

「フンまぁいいわ…外野はそこで見てなさい!」

「………」

「こんにちは~~(*´▽`*)」

「こんにちは~~……って何呑気にしてんのよ!!いいわその呑気なボケ顔をしてるのも今の内よ!(# ゜Д゜)」

「?」

「………」

「マリア=カラス=ショーク!あんたみたいな傍迷惑な天然女、ケイジュ様にふさわしくないわ!さっさと彼から離れなさい!!婚約者ってだけでケイジュ様を縛りつけて恥ずかしくないの!?彼だって迷惑してるのよ!!」

「「そうよそうよケイジュ様にはチューリ様がふさわしいのよ」」

ビシッと指さすチューリ嬢と後ろで相槌をうつ取りまき?2人

「「…………………」」



ひゅううううううううううう



どうしよう…凄くツッコみたい…

初めてクラスで見かけた時から思ってたけど…


何で学園に幼児が来てるの!?しかも制服着て…

更に言うなら王女を指さして「決まった!」みたいな顔してるけど…何で片手にニボシ持ってるの!?

後ろの取りまき(向かって左)は逆に大人が制服着てるみたいだし…

もう1人の取りまき(向かって右)は何で腰にロープ巻き付けてるの?

しかももう片方はチューリ嬢の腰に結びつけてあるし…(;゜Д゜)そういうプレイ?

あああツッコみたい!凄く聞いてみたい!!

でもせっかく格好つけてるのに雰囲気ぶち壊すのもなんだし…どうしよう


一方こちらはチューリ側

(なんで何も言わないのよ~~ここは私という強力なライバル出現と、ケイジュ様を縛りつけてるという事実にショックを受ける所でしょう!?何か言えと言いたいところだけど今さら言うのもカッコ悪いし…あぁ腕が疲れてきた、何か反応あれば下ろせるのに~~~(>_<))

「チュ、チューリ様、何も反応ありませんが…どうしましょう(小声)」

「チューリ様…私ちょっとお花摘みに行きたくなってきましたが…」

「た、耐えるのよ!もう少しの辛抱よ(小声)」



そんな均衡状態を破ったのはやはり空気読まない天然王女だった



「あら~?ねぇアイリスここは学園よね。朝から思ってたけどどうして幼児や大人の方まで制服着ていらっしゃるのかしら(*´▽`*)」

「「「なっ!」」」

「………」

こちらが言いにくかった事をハッキリ言ってくれた、さすが天然

「失礼ね!私達はあなた達と同学年よ!!」

「あら~~ごめんなさい。ところでどうしてロープで縛ってあるの?そういう趣味??(*´▽`*)」

「違うわよ!この子は方向オンチですぐ迷子になるからよ!!」

「どうして片手にニボシ持ってるの?ネコのエサ?(*´▽`*)」

「エサじゃないわよ!私が食べるのよ!ちょっとくらい背が高いからって威張らないでちょうだい!!(>_<)」

「………」

すでに相手は半泣きである。気の毒に…

しかし王女はトドメをさしてきた

「よしよし泣かないで(*´▽`*)アメあげるから~~」

そういってチューリ嬢の頭を撫でた。完全に幼児扱いである


じわっとチューリ嬢の目に涙が浮かぶ

「う…」



「「う?」」



「うわ~~~~~ん覚えてらっしゃ~~~~~~~~~~~~い(ノД`)・゜・。」

「あっ!チューリ様(;゜Д゜)」

「あばばばばばばばばば!!!」



3人は逃げていった

1人は引きずられて行ったけど…



「楽しかったわね~~(*´▽`*)」

「良かったですね。私は疲れましたけど」

寮へ戻りながらそう言う

「何だか楽しそうな人達だし次はもっと沢山お話しできるといいわね(*´▽`*)」

「……そうですね。きっとまた話す機会があるでしょう」

彼女達の幸運を祈る

「ところでアメなんてどこから手に入れたんです?」

「今朝レナから貰ったの。ポケットに入ってたのを分けてもらったの(*´▽`*)」

「あぁ…あの飾りポケットですか」

メイドは雑用を行うので服にこまごまとした物を入れるポケットがついている。

といっても本当にアメやハンカチくらいしか入れられない小さなものだけど


「そうだわアイリス。これからお茶を飲もうと思うのだけど私の部屋に寄って行かない?」

「遠慮します。疲れたので」

「ならなおさら私の部屋で休めばいいわ。決まりね(*^▽^*)」

「……」

もう反論する気力もない

「ただいま~~レナ。これからアイリスとお茶を飲むから準備してくれる?」

「分かりました」

「お邪魔します。手伝いましょうか?」

「いえ。あなたは護衛であると同時にお嬢様の学友でお客様でもあるので」

相変わらずレナさんは無表情だ、しかし有能である。すぐにお茶の準備が整った。

「あ~~美味しい(*´▽`*)レナのお茶を飲むと落ち着くわね」

「恐れ入ります」

「………」

「…お嬢様、上着の袖がほつれております。すぐに繕いますのでこちらにお貸し下さい」

そう言ってレナさんはポケットから裁縫箱を出した


………………


ちょっと待って

あのポケットって小物くらいしか入らないよね?

どう見てもハンカチくらいしか…

何で裁縫箱が出てくるの!?明らかに容量超えてるでしょう!?

「ありがとう~~(*´▽`*)」

何事もないかのように王女が上着を渡す

「あ、あの…レナさん」

「はい、何でしょう」

「その裁縫箱…どこから出したんですか?(;゜Д゜)」

「ポケットからですが」

「いえ、だって…どう見てもポケットから出せるサイズじゃ…(;゜Д゜)」

「メイドの嗜みです」

「いや嗜みって問題じゃすまないんじゃ…(;゜Д゜)」

「メイドの嗜みです」

「そもそもどうやって入れたのか…(;゜Д゜)」

「メイドの嗜みです(⦿_⦿)」

「………わかりました」

分かったから真顔で近づかないでほしい、怖い

「うふふアイリスは好奇心が強いのね。でもダメよ?女には秘密の1つや2つあって追求しちゃダメってお母様が仰ってたわ(*´▽`*)」

「そのようですね」

世の中知らない方が良いこともある




学園は今日も平和です。










何でも出せるメイドさん( *´艸`)

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