29.密偵見習いはデートする⑤
昼も近くなったので昼食にすることにした。手近な店に入る
「いらっしゃいませ~(*^▽^*)」
「うっ!Σ(゜Д゜)」
どうやら菓子がメインの店らしい、店中に甘い香りが漂いケイジュが嫌そうな顔になる。
ケイジュは昔から大の菓子嫌いで匂いだけでも気分が悪くなるのだ。
「お客様?どうされました?(;´・ω・)」
「すみません。連れが用を思い出したみたいなのでまたにしますね(´-ω-`)」
「はぁ…またのご来店お待ちしております(;´・ω・)」
「はぁ~~(´-ω-`)」
「ちょっとは落ち着いた?(´-ω-`)」
近くのベンチでケイジュを寝かせて隣に座る
「ああ何とかな…(´-ω-`)助かったありがとう」
大分落ち着いたようだがまだ本調子じゃ無いようだ。
「前から思ってたけどパーティとかお茶会とかどうしてるの?」
会話がメインとはいえ茶菓子は必ず出る
「パーティでは菓子コーナーに近づかないようにしてるし、茶会は時間も回数も最低限にして限界が来たら理由つけて退席する。個人で開いてるものだから短時間でも問題ない(´-ω-`)」
「なるほど(´-ω-`)」
そのまま暫し沈黙する
「水でも持ってこようか?」
「いやいい。それより膝枕でもしてくれ(´-ω-`)」
「仕方ないわね少しだけよ」
どうやら相当参ってるようだ、珍しい
ケイジュの頭を膝に乗せる
「…いつまでこうやって過ごせるんだろうな」
ポツリとケイジュが言う
「…学園を卒業するまででしょう」
卒業すれば私は本格的に密偵として活動し、ケイジュは王女と結婚準備に入る。
…何だかモヤモヤする。こちらまで気分悪くなってきた。
「……そうか」
そのまま特にお互い何かいう事もなく時間が経った
「そろそろ落ち着いたでしょう?」
「あぁ行くか」
ケイジュが起き上がり私も立った
「もう店に行っても混んでて入れないだろうな、どこかの屋台で買って食べるか(´-ω-`)」
「そうね。手分けしたほうが早いから二手に分かれましょう(´-ω-`)」
「あぁじゃあこれが代金な。ここで落ち合うという事で(´-ω-`)」
私とケイジュは別れた
~30分後~
「案外少ないのね(;´・ω・)」
「あぁ。本当はもう少し買ったんだが空腹の猪がいてね(;^ω^)」
「あぁそう言えばいたわね(´-ω-`)」
すっかり忘れてた。
「出かけるのに財布も持たずに来るなんて…(´-ω-`)」
「いや、持っては来たみたいだけどさっきの広場で飼育員に声をかけられて全額寄付したそうだ(;^ω^)」
「え、寄付?広場の中で??(;´・ω・)署名もなく?」
王女達が建物内に入った様子はなかった
「ああ。相手はお金を受け取ったらそのまますぐに立ち去ったってさ(;^ω^)」
「それって…(;´・ω・)」
「うん。2人には黙っておこう。あと施設の人達にも注意しておいた方がいいな(;^ω^)」
「そうね。帰りにも寄りましょう(´-ω-`)」
ふれあい広場の寄付は屋内で行う。屋外で金のやり取りなどありえない。それに寄付をしたら管理の為どこの誰にどれくらい寄付を貰ったか記録されて署名もとられる。それが無いというのは施設の人が個人的にネコババしたか外部の人間による詐欺だ…恐らく後者だろう
「あの2人を出歩かせるの危ないと思うわ(´-ω-`)」
「…やっぱりケイト君には言っておいた方がいいかもしれないね(;^ω^)」
「そうね。任せるわ(´-ω-`)」
仕方ないので2人で何回か屋台とベンチを往復(合間にうっかりコンビの餌付け)した
次はうっかりコンビです(´-ω-`)




