21.密偵見習いは誤解される
15禁です
3日目
今日は猪男の襲撃もなく気持ちよく目覚められた。
朝食の席に着くと王妃はいたが国王と猪男が居なかった
「おはよう。陛下と猪男はどうしたの?」
「2人ともまだ寝てるよ。昨夜遅くまで飲んでたからね(#^^#)」
どうやらケイジュが飲ませたようだ。何企んでるんだか
朝食の後、海岸沿いにある林に行って見る
思った通り木陰が気持ちいい、昼寝にもってこいだ
暫くゴロゴロしてるとケイジュがやって来た
そのまま人の隣に寝転がる
「やっぱりここにいた(#^^#)」
「何しに来たの?」
「ミーレ嬢を探しに。また迷子になったみたいだ」
「またなの?」
「この辺りは広いしミーレ嬢は土地勘もないからな。手分けして探してる」
「…アンタは探さなくていいの?」
「疲れたから休憩。…この林は懐かしいしな。子供の頃を思い出す」
「そうね。昔アンタと修業したのもこんな林だった…」
「せっかくだから童心に還ってみないか?」
「…何する気?」
「昔よくやったろ?気配や物音を消す訓練」
「あぁ…あれね。」
密偵の修業の基礎だ。
一定時間息や気配を押し殺しその間何があっても音や気配を出さない。
「アンタはやたらくすぐって来たわね(=_=)」
「お前はくすぐったがりだったからな。今でもそうか試してみないか?(*^▽^*)」
「…アンタの提案はロクな事が無いんだけど(=_=)」
この前奢りにつられて連れてこられたことを思い出す
「考えすぎだ。くすぐったくらいで何かあるわけないだろう?それとも自信ないのか?もっと敏感になったとか??( ̄ー ̄)ニヤリ」
「………」
結局やる羽目になった
「じゃあ今から…そうだな10分くらい(#^^#)お前が勝ったらまた昼食でも奢ってやるよ」
「その言葉忘れるんじゃないわよ」
「それじゃあ…スタート(#^^#)」
そう言ってケイジュは覆いかぶさって来た
「「……」」
もっと盛大にくすぐられるかと思ったがただ触ってくるだけだった
最初は首筋とか二の腕、それから胸や腹に手が伸びてきた
くすぐったくはあるが我慢できないほどじゃない、これなら勝てる
そうして5分くらい経った頃人の気配が近づいてきた
覚えのある気配だ
「……王女?」
「シッ!静かに。まだ勝負の最中だろ」
そう言ってケイジュが口をふさいでくる
「ンンッ!?」
「ミーレさーんどこ~~~?(*´ω`*)いたら返事して~~~」
王女の気配がどんどん近づいてくる、マズイ
茂みの影になってるので遠目からは見えないだろうが近づかれたら確実に見つかる
勝負どころじゃない、こんなところ見られたら…
暴れるが腕力はケイジュの方が上だ
蹴飛ばしてやろうとしたら重心をずらされて両足も抑えられた。
「ミーレさ…きゃっ!」
「「…………」」
完全に見つかった……
「あぁすみません姫、転んでしまいました(#^^#)」
「転んだ…ですか?(;´・ω・)」
「えぇ転んだんです。足場が悪いので(#^^#)アイリスもすまなかったな」
そう言ってケイジュが手を伸ばし私を立ち上がらせる
「…アイリスも来ていたのね。ミーレさんを探しに来たの?」
「いえ昼寝しに来ました、暑かったので」
「せっかくだから3人でミーレ嬢を探しましょうか?(#^^#)」
「い、いえ…手分けした方がいいと思います(;´・ω・)私はあちらを探すのでお2人はどうぞごゆっくり…」
バタバタと足音が遠ざかっていく…
私は目の前の腹黒を睨む
「ハメたわね」
「協力感謝するよ( ̄ー ̄)」
「いいの?完全に誤解されたわよ。王女の機嫌を損ねた形の婚約破棄はマズいんじゃないの?」
「決定的な証拠はないから何にもできないさ」
「でも疑われる」
「あぁ疑うだろうね。疑いはあるけど証拠はない、そんな時あの天然はどうすると思う?言い忘れたがこの林にいるのは俺達や王女だけじゃない、あの猪も後から来る事になっている」
「……」
つまり最初からこの男は目撃させるつもりだったのだ。相手は王女に見られるのが1番だが猪男でも構わなかった。王女に見られた場合は決定的な証拠を避けつつ疑惑を残し王女が猪男を頼るように持っていく、猪男に見られた時は猪男を丸めこんで王女を誘惑するように持っていくつもりだったのだ
「……アンタってつくづく腹黒ね」
「褒め言葉と受け取っておくよ( ̄ー ̄)ニヤリ」
次から暫く23~今回までを王女、猪、腹黒視点で見た話になります<(_ _)>




