15.密偵見習いは授業参観する①
11日更新分は宰相の過去話の前にあります。ご注意下さい<(_ _)>
春が終わりかける頃、学園最大のイベントがやってくる
その名は授業参観
といっても我が子の授業風景を見に来るわけではない
この学園は優秀な人材を引き抜いたり、より上の地位の人間へ自分の能力をアピールするのがメインである
直接優秀な人間を見に来たり、自分を見てもらうためのイベントという訳だ
場合によってはその場で内定を貰い卒業後の進路が決まったりする
立身出世の大チャンスという訳だ
ところで私の見る限り「ざまぁ」を行う人種は(面倒なので以後ざまぁ族という)大きく2種類に分かれる
①多少知恵があり個人で婚約破棄を宣言しても認めてもらえないと分かっている小狡いざまぁ族
②完全に知恵がなく勝手に破棄しても褒められると思ってるお花畑なざまぁ族
このうち①のざまぁ族が最近やたら活発に活動しているのだ
理由は簡単。親が来る前にさっさと破棄し親が来てから事後承諾しようというのだ
皆の前で破棄を宣言してしまえば撤回できないだろうと少ない知恵を働かせた結果だ。破棄はできても家から絶縁されると分かってない幸せな奴らだ
しかし問題は①ではなく②のざまぁ族である
輪をかけて馬鹿なのでどうせやるなら親や人が集まる参観日当日がいいと鳴りを潜めているのである
参観日は生徒だけでなく教師にとっても貴族に気に入られて繋がりを持てるかもしれない大事なイベントである。その大事な日に騒ぎを起こされては縁どころか責任を問われかねない
おかげで学園中がピリピリしている
全く迷惑なものだ
「何だか最近みんなピリピリしてるわね~(´-ω-`)」
「参観日が近いからでしょうね」
この前は学園長が臨時の集会で「ざまぁ撲滅」を訴えてたし、その翌日はガーベラ先生が寝不足の目で学校中に「ざまぁ禁止週間」のポスターを貼っていた
アルスト先生の地雷も増やされ、クーバー先生が棍棒持って見回りを行なっている
「生徒会からも生徒に目を配るよう学園長からお達しが来てます(;^ω^)」
「「「ケイジュ様私達も協力いたします」」」
「大丈夫です王女様!俺がついている限り頭のおかしな連中に王女様は指一本触れさせません(`・ω・´)」
「………」
すっかりお馴染みになった昼食の風景だ
「おいスパイ!お前からも王女様に何か言え(`・ω・´)王女様が不安がってらっしゃるだろう」
「……私の名前はスパイじゃないわ」
「ハッε- (´ー`*)スパイをスパイと言って何が悪い」
「…スパイが何か言っても王女様を不安がらせるだけでしょう」
「そ、それは…(;´・ω・)い、一応護衛という名目でいるのだから…」
「じゃあ私を護衛として認めるのね?」
「誰がお前なんか認めるものか!(`・ω・´)」
「じゃあ言う必要もないわね」
「う…(;´・ω・)」
「まぁあえていうなら1つだけ…」
「な、何だ(;´・ω・)」
「早く食べないと昼休み終わるわよ」
「大変!早く食べないと遅れちゃう(>_<)」
「私達も急がないと」
「「ちょっとリージア、あんまり急いで食べると…」」
「アガッ!!」
「あぁまた顎が外れた!言った側から~~(>_<)」
「もう食事は諦めて保健室行きましょう」
「ふぁぃ~~《はい~~》」
慌てて食事を再開する王女達を尻目に食べ終わった食器を持って席を立つとケイジュもついてきた
小声で話しかけてくる。
「随分仲がいいんだな」
「誰の話?」
「ケイトだよ。いつもなら適当に受け流してるだろう。いつの間に仲良くなったんだ?」
「アンタの目が節穴だというのがよく分かったわ」
あれの何処が仲良く見えるというのだ
そう言うとケイジュは「フーン」と言って出て行った
う~ん行き詰まって来た(~o~)




