表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
密偵見習いに指令「ざまぁを阻止せよ!」  作者: 一発ウサギ
密偵見習いは〇〇になる
258/259

最終話.宰相夫妻の愉快な日々

途中で視点替わります。

(ケイジュ視点です)


アイリスと結婚して数年後、仕事を終えて帰宅する。

「お帰りなさい」

いつも通りアイリスと使用人達が出迎えてくる。

「ただいま」

言いながら頬にキスをすると、すかさず拳が飛んできたのでサッと避ける。

「チッ」

舌打ちが聞こえて来た。アイリスのツンは今日も健在だ。

恒例のやり取りに当初は戸惑っていた使用人達も、今では微笑ましい顔で見守ってくる。

日常のささやかなやり取りに、幸せを感じる…たとえ先ほどからアイリスが、後ろ足を蹴り続けてきても。


「体の調子はどうだ?」

「順調よ。お医者様が問題ないって言ってた」

居間に移動しながら、会話をする。

「そうか。出産の時は、休みを貰えるようにしておくよ」

「そうして頂戴」

「今夜のメニューは何かな?」

「あ、それが…」

言いながら扉を開けると…


「おかえり~~」


フリルのエプロンをつけたオタクがいた。


慌てて扉を閉める。

「おいコラ!何で閉めるんだよ!?不敬罪だぞ!」

扉を開けようとするオタクに、慌てて扉を押さえる。

「何で屋敷にいるんですか!?しかもピンクのフリルなんて…公害ですよ!!」

「何だと!?いつも仕事で疲れているお前をいたわってやりたいと、アイリスに相談を受けたんだ!だから手料理でいたわってやろうと、頑張って作ったんじゃないか!さぁ大人しくこの扉を開けて、愛妻の手料理を味わうがいい!」

「いたわってるんじゃなくて、いたぶってるんでしょう!大体俺の愛妻はアイリスで、貴方じゃないです!」

「そんな事はわかっとる!だからアイリスが作った気分になれるよう、アイリスのエプロンを借りたんじゃないか!ハッ貴様、身重のアイリスに料理を作らせる気か!」

「そんなわけないでしょう、アイリスは俺の大事な妻です!だからと言って貴方の手料理を食べる必要はない!!」

「何だと貴様!儂のせっかくの手料理を!!」

「いいから早く帰って下さい!せっかくお腹の子に障るからと城から屋敷に移ったのに、貴方か来たんじゃ胎教に良くないです!」

「何だと!一度承諾した癖に反故にする気か!?勝者の権利だぞ!!」

「承諾したのは城に住む事で、屋敷まで押しかけられる事じゃない!!」



ギャーギャーと騒ぎ続ける2人を眺める。

幼少の頃には考えもしなかった光景だ。

ずっと密偵として育てられ、このまま密偵として1人死んでいくのだと思ってた。

だが今は家族が出来て、日々周りからの愛情を感じながら、毎日騒がしくもどこか暖かい日々を送っている。

「貴方は生まれてきたら、どんな子になってどういう人生を送るのかしらね」

願わくば家族に囲まれ愛される人生であればいいと思う―――心配無用かもしれないが。

お腹の子に向かって呼びかけながら、そっとお腹を撫でた。



ここまでお付き合い下さり、ありがとうございました<(_ _)>

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ