表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
密偵見習いに指令「ざまぁを阻止せよ!」  作者: 一発ウサギ
密偵見習いは〇〇になる
256/259

21.元密偵は激怒する

空き地の前でしばらく呆然としていたが、やがて状況を把握するにつれて怒りが湧いてきた。

入院中誰からもこんな事は聞いていない。

明らかに誰かに口止めされている。

そこまで考えれば、犯人は1人だ。

「あの野郎―――!!!!」

私は荷物を抱えながらも、王宮に向かった。


王宮にたどり着くと、迷わず謁見の間に向かう。

突撃するとそこには待っていたかのように(実際待っていたのだろう)、オタク王と宰相親子がいた。

「死ね―――!!」

私はありったけのナイフを、元凶に向けて投げつけた。

「うわぁぁっ!!」

元凶のオタク王は慌ててしゃがみこみ回避するが、構わず続けざまにナイフを投げつける。

「待てアイリス、落ち着け」

「死ね」

「イヤだから」

「死ね」

「ちょっと待て、話を…」

「死ね」

会話をしながらもナイフを投げつける。

相手もさるもので、紙一重で避けまくる。

「チッ!」

キリがないと舌打ちすると、一気に距離を詰めて殴りかかった。

「あ、アイリス待てってば。これには事情が…」

「何が事情だ!アンタが元凶でしょう!組織が解散した事知らない筈ないし、ケイジュに口止めできるのはアンタくらいでしょう!!」

ケイジュもこの男も、知っている筈なのに私に伝えなかった…どちらかが口止めしているという事だ。そしてこの男がケイジュに口止めすることはできても、逆は出来ない。間違いなく犯人はコイツだ。

「いやだから、これには事情があるんだ。話を…」

「死んだら聞くわ」

「いや死んだら聞けないだろう」

そんなツッコミがどこからか聞こえてきたが、無視した

数時間後、原形をとどめないほどボコボコ顔になったオタク王がいた。


「はぁはぁ…」

「ふぁ、ふぁいりふ。おふぃふいふぁふぁ?(あ、アイリス。落ち着いたか?)」

疲れて息を切らす私に、オタク王が話しかける。

「まだ怒りが収まらないけど、とりあえずはいいわ。話次第ではまた後で殴ればいいし」

「ふぃ~~~~~!!(ひぃ~~~~~!!)

私の言葉にオタク王が悲鳴(多分)を上げて震え上がる。

「ほらサッサと話してよ、あんまり遅いとまた殴るわよ」

「ふぁ、ふぁはっは(わ、わかった)」

早いところ今夜の宿と、今後の仕事を探したいのでせかすと、オタク王がチラリとケイジュを見た。

するとケイジュが手に何かを持ったまま、こちらにやって来た。

私の前で片膝をつくと、私の左手を取ってそっと指輪をはめる。

何かと思えば、以前約束してたスノークリスタルだった。

(そう言えば加工してくれるって約束だったわね…これを売って生活費の足しにしようかしら)

そんな事をつらつらと考えてると、とんでもない事を言われた。

「アイリス、結婚してくれ」

「……………………はぁ!?」



元密偵は青天の霹靂中です。


~裏話・アイリスが城に乗りこんだ日の夜~

オタク王「それにしても2人とも酷いじゃないか、アイリスを止めてくれないなんて~~イタタ」

腫れは引いたものの、口を動かすと傷に響くのか痛がる王。そんな王に2人が冷静にツッコむ。

宰相「止めてもムダだと思ったので」

ケイジュ「気が済むまで殴らせないと、収まらないと思ったので」

オタク王「そ、そうか?それなら仕方ないか…」

宰相親子「「まぁ1番の理由は、いい気味(自業自得)だとおもったからですが!!」」

オタク王「止めろよ!!!!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ