表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
密偵見習いに指令「ざまぁを阻止せよ!」  作者: 一発ウサギ
密偵見習いは〇〇になる
253/259

20.密偵見習いは〇〇になる⑤

次に目覚めたのは、翌日だった。

「はぁ~~」

(気が重い…そして退屈だ)

退院したら『オタクの娘』として、見られるのだろう。

想像して頭を抱える。

「嫌だ~~、一生外に出たくない」

「何馬鹿な事言ってるんですか」

突然の声に顔を上げると、王女とレナさんが入って来た。

「お見舞いに来たわ、お姉様」

「お久しぶりです」

「あ、どうも…。王女、『お姉様』は、止めて下さい」

来客に驚きつつも伝えると、王女が不満そうに言う。

「だってアイリスは私の姉なんでしょう?だったら『お姉様』じゃない」

「でも嫌なんです、止めて下さい」

「アイリスが嫌でも私が言いたいわ~。私今度の事で悟ったの、周りに気を遣って我慢をするのは良くない、言いたい事はハッキリ言うべきだって」

王女が握りこぶしで力説する。

私は頭を抱えた。

「余計な事言うんじゃなかった~~」

落ちこむ私に、レナさんが助け舟を出してくれた。

「王女様、アイリスさんは恥ずかしがり屋なんです。その気になるまで見守りましょう」

「分かったわ~~」

とりあえず不毛な言い合いが止んだのはありがたいが、ホッとしていいのか墓穴を掘ったと落ちこむべきか、微妙な気分になった。

そんな微妙な気分を払拭する為、前から気になっていた事を聞いてみた。

「そういえばレナさんのポケットって、どうなってるんですか?」

私の疑問にレナさんが、カップを傾けながらチラリとこちらを見る。

「メイドの秘密です」

「私も気になってたの~。良ければ教えて?」

王女が会話に割り込んでくる。

するとレナさんの態度が軟化した。

「仕方がないですね。『一度きり、他言無用』を、守れるなら教えましょう」

私と王女は、口を裂かれても必ず守ると誓った。


「じゃあよく見て下さい」

レナさんの許可の元、2人で問題のポケットを覗きこむ。

「あ、ポケットの中のスカート部分に切れ目が!」

「しかも切れ目の中は…隠しポケット!?しかも大きい」

これは予想外だった。

私達の驚きをよそに、レナさんは平然と答える。

「ご覧の通り隠しポケットです。スカートは黒で目立たないし、傍目には表のポケットから出したように見える筈です」

私と王女は気が済むまで、ポケットをペタペタと触りまくった。

その後も生徒会メンバーが入れ代わり立ち代わりで、見舞いにやって来て退屈する暇も無くなった。



そしてついに退院の時がやって来た。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ