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密偵見習いに指令「ざまぁを阻止せよ!」  作者: 一発ウサギ
密偵見習いは〇〇になる
247/259

19.留学生は断罪される(前)

長くなったので分けました。

「ユーリス=タカーリ嬢。貴方が王女を虐めたという訴えがあるのだが?弁明があるなら聞こう」

卒業パーティでいきなり、生徒会メンバーに私は糾弾された。

周囲がどういう事だと、ざわついている。

驚いて目を見開くと、生徒会の連中に交じってバカ王女がいた。

(訴えたのはあの女か…奴隷の癖に生意気な!)

罵りたいが、そんなことをすれば事実だと気づかれてしまう…ここは悲劇の乙女ぶってやり過ごすしかない。

(後で思いっきり躾け直してやる!)

そう心に固く誓いながら、泣きそうなふりをしながら反論する。

「酷いです!そんな証拠も無しに言いがかりを…。私と王女は友人なんですよ?そんな事、するわけないじゃないですか!」

泣きそうな顔で大声で叫ぶと、周囲の連中も騙されて同調してくる。

「会長…彼女は優しく、周囲に気づかいのできる人です。何かの間違いじゃないですか?」

「そうですよ!彼女がそんな事する筈ありません!」

「王女様の勘違いでは?」

「再調査して下さい!」

1人が声を上げると、次々に声が上がった。

生徒会メンバーも大半が周囲を見回して、戸惑っている。


「残念ながら、証拠はあるんだ…アイリス」

「はい」

会長が呼ぶと、1人の女生徒が出て来た。

(確かバカ王女の護衛だったわね)

四六時中王女の側にいて邪魔だったので、王女を孤立させる時真っ先に追い払った奴だ。

護衛女は前に出てくると、持っていた本を大声で読み始めた。


「〇月×日:今日はバカ王女と一緒に街に買い物に行った。途中いくつかの店で掘り出し物を見つけたので、買わせた。一度目当ての品が被った。「せっかくだからお揃いにしましょう」と言って来たので「私の真似をする気?」と言って、諦めさせた。落ちこんでる姿が不愉快なので、人を不快にさせた慰謝料として、身に着けてたアクセサリーを全て寄越させた。荷物が多くなったので持たせたが、ずっと下を向いたままなので、人気のない場所に行って、2~3発躾けて笑うよう命じた。全く私に物を献上できたばかりか、荷物を持たせてもらって光栄に思うべきなのに、何と言う不心得者だろう」

護衛女が読み終わると、周囲の人間が私から一歩引いた。

「言っとくけど筆跡鑑定は済んでるから『書いた覚えはない』は、通じないよ」

会長の言葉に、周囲がさらに数歩下がる。

(マズイ)

内心私は、焦った。

よりにもよってこのタイミングで私の日記を、持ち出してくるとは。

「ちょっとそれ、私の空想日記じゃない!酷いわ私の物を盗んだばかりか、そんな言いがかりをつけるなんて!」

あくまで『現実ではない』としらばっくれた。

「空想?」

「そうよ!王女とちょっとケンカした時に、憂さ晴らしで書いたのよ!空想で何を書こうが勝手だし、盗んだ物なんか証拠にならないわ!」

「へぇ~空想ね…。この日記最初から最後まで、王女に対する暴力が書かれてるんだけど、そんなに毎日ケンカしてたのかい?」

「そ、それは……日付は適当に書いただけよ。1ページだけじゃ怒りが収まらなかったから、一気に書いただけよ」

これはちょっと苦しいが、他に言い様がない。

どうせここを乗り越えられれば、後は皆忘れるだろう。

そう考えて弁明から、反論に出た。


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