14.天然王女は選挙を楽しむ③
選挙戦も終盤になった。
チューリ嬢達は立候補したもののすぐに辞退する事になった。選挙活動でミーレ嬢が迷子になったり、リージア嬢が大声で宣伝しようとして顎を外したり、チューリ嬢が幼児に間違われて「お姉さんの応援?頑張ってるわねー(*^▽^*)」と言われ頭を撫でられ心が折れたからだ。あれ以来王女も大人しくなり猪男も見かけなくなった。平和で良い事だ。
そうして日々も過ぎ選挙日になった
「いよいよね~~ドキドキするわ(*´ω`*)誰に決まるのかしら?」
「さぁ…変な奴でないといいですね」
言いながら投票する。
~数日後~
「おいアイリス!ちょっと話がある」
昼休み、珍しくケイジュがクラスにやって来た。
外面が剥がれかけてる。相当不機嫌なようだ
そのまま裏庭に行く
「お前一体何言った!?何であんな事になるんだ!」
着くなり詰問される
「何の事?話が見えないんだけど」
「王女の事だ。あの天然女1日置きにやって来ては差し入れと称して怪しい物体を持ってくるんだ!相手が王女だから他の役員も断るに断れず受け取るが、食べるまで出て行かないし食べた役員が何人も倒れてるんだ(;゜Д゜)お前何言った!?」
「…………」
まさか……
私はケイジュにこの前のやり取りを説明した。
「はぁ~~大体分かった。つまりあの天然は「毎日でなければいい」と解釈したんだな(=_=)」
「そのようね…(=_=)」
「「はぁ~~~~」」
2人揃ってため息をつく
まさかそう来るとは思わなかった
「王女の思考回路を甘く見てたわ…ごめんなさい」
「いや…あんな天然の思考回路が普通の人間に理解できなくて当然だ。そもそもお前は「護衛」で「保護者」じゃない。こちらこそ悪かったな…」
「とりあえず引き取りに行くわ…」
「あぁそうしてくれ…」
2人して生徒会室に向かう
「あらアイリスいらっしゃい(*´ω`*)ケイジュ様もお帰りなさい」
「何だスパイか、会長に何かしてないだろうな?(`・ω・´)」
天然王女が当たり前に馴染んでいた
その隣にはかいがいしく世話を焼く猪男
そして部屋の隅には痙攣しながら横たわる他の役員達
「「……………」」
「何で猪男が居るのかというのも聞きたいんだけど、その前に何で役員達保健室に連れていかないの?」
「誰が猪男だ!(`・ω・´)」
「保健室がいっぱいなんだ…とりあえず重症者を優先した」
「なるほど」
「で、こいつがいるのは役員だからだ」
「……役職は?」
「王女の相手役。こいつが王女の相手をしてると仕事に専念できる」
つまり役員としては役立たずという事か
「フハハハつまり俺は王女様の相手を任されるほど優秀だという事だ(*^▽^*)思い知ったかスパイめ」
「「……………」」
誰だコイツに投票した奴
「王女帰りましょう。皆仕事中なのでこれ以上犠牲…いえ迷惑をかけてはいけません」
「え~~せっかく皆とうちとけてきたのに(´・ω・`)」
「何て事言うんだ!このスパイめ(`・ω・´)」
「生徒会は仕事をするところでしょう?部外者がいる事自体が迷惑です」
「でも毎日じゃないし皆「良い」って言ってるわ(´・ω・`)」
「相手が姫だから皆遠慮してるんです。姫、申し訳ありませんがご用は他の所で(;^ω^)」
「会長まで何て事をΣ(゜Д゜)おのれスパイめ会長をたぶらかして!」
「たぶらかしてないわよ」
「…わかったわ。アイリス帰りましょう」
「えΣ(゜Д゜)王女様?」
「そうしましょう」
猪男が睨んでるが無視する。王女の気が変わらないうちに行かねば
「「それじゃあお邪魔しました」」
~翌日~
「生徒会室でなければいいのよね(*^▽^*)」
「はい!王女様と昼食をご一緒でき光栄です(`・ω・´)」
「「………」」
天然王女は懲りないようだ、そのうえ…
「マリア=カラス!ケイジュ様に付きまとってケイジュ様が迷惑してるのがわからないの!?(`・ω・´)」
「「そーよそーよ」」
チューリ嬢達まで加わるようになった
「…賑やかね」
「…あぁ」
「生徒会室でないだけマシだったわね…」
「あぁ…それだけが救いだ」
遠い目をする私とケイジュ
「今度胃薬用意するわ」
「俺の分も頼む」
どうやらこの光景は定着しそうだ
今日も学園は平和?です




