13.生徒会は作戦を立てる
「さて。腹ごしらえも済んだことだし、王女様を助けに行こう」
「ちょっと待った」
食べ終えた猪男が、早速飛び出そうとするのをケイジュが引き留めた。
「会長?どうして止めるんです?」
不思議そうに首をかしげる猪男に、ケイジュが言った。
「そう簡単にはいかないんだ、相手は交流のある国の王女だからね。しっかり証拠をそろえないと、外交問題になる」
困ったように言うケイジュに、チューリさん達も首をかしげる。
「ケイジュ様、バカ女が目撃してますよ?立派な証拠ではありませんか」
「それとも信憑性が無いとか?」
「あー確かに」
「「「バカ女だしなぁ」」」
あまりの発言に、バカ女が反論する。
「失礼ね、確かに見たわよ!それとバカじゃないわよ!」
(いやバカだろう)
まともな人間なら、王女を誘拐したり、身分が上の令嬢を陥れようとしたりしない。
言ってもうるさいだけなので、言わないが。
「いや信憑性はさておき、目撃者1人では他国の王族を糾弾するには足りない、という話だよ。惚けられたら終わりだしね」
「「「「「「「なるほど~~」」」」」」」
ケイジュの指摘に、一同感心する。
バカ女も感心してるが、さりげなく『信憑性が無い』と言われた事には、気づいてない。
「じゃあどうするんですか?」
チューリさんの質問に、ケイジュが笑って答える。
「簡単な話だ。まずは物的証拠をつかむ。現場を押さえるのは難しいが、自室に何かしらある筈だ。」
ケイジュの説明に、皆がフムフムと頷く。
「後は…肝心の姫が『留学生に虐められてる』と、証言する事かな。被害者が被害を訴えなければ、周りがいくら言っても、どうしようもないからね」
「「「「「「「なるほど~~」」」」」」」
一同頷く。
「という訳で留学生をおびき出して、その間に部屋を捜索して証拠を手に入れて、その後姫を説得して証言してもらう事にしよう」
「「「「はい!」」」」
「「「わかりました!」」」
方針が決まったところで、ケイジュがこちらを向いて、ポンと肩をたたく。
「という訳で、証拠探しよろしく」
「はぁ?」
勝手に決められた事に憤慨すると、「男子が女子寮に忍びこむわけにはいかないし、この中で一番身軽な女子はお前だ。」と論破された。
悔しいがその通りなので、反論できない。
「じゃあ頼んだよ。僕は陛下たちに、事情を説明しに行くから。他の皆は姫を説得してくれ」
「「「「「「「はい!」」」」」」」
こうして各々役割が決まったので、解散してそれぞれの任務に向かった。
しばらくシリアス?が続きます。
ギャグが遠い…(=_=)




