11.ホラーハウスへようこそ②
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私とケイジュは、顔を見合わせると急いで後を追った。
中に入ると唖然とした。
先に入ったチューリさんと、3馬鹿も口をあんぐりと開けて言葉も出ないようだ。
部屋の隅っこに猪男らしきものが、倒れていた。
多分本人だとは思うが、土気色ですっかりやつれていて、死体のように見える。それも死後数日経った腐乱死体のような有様だ…カビやキノコが生えても、おかしくない雰囲気だ。
誰もが確かめるのも怖くて口も開けない中、おもむろにバカ女が立ち上がった。
「いやああああああ、腐乱死体!踏んづけちゃった!踏んづけちゃった!踏んづけちゃった!!!!」
すると死体?が口を開いた。
「誰が腐乱死体だ…」
「「「「「「「「「え?」」」」」」」」」
皆が驚いて目を向けると、猪男の死体?が目を開いていた。
そのままのそりと、立ち上がる。
「な、何だ…生きてたの」
いち早く立ち直った、バカ女が声をかける。
「勝手に殺すな…疲れていたから、休んでいただけだ…」
とりあえず生きていた事に皆ホッとするが、まだ安心はできない。
顔色は相変わらず土気色だし、やつれているせいで眼だけがギョロリとしていて、声も抑揚が無くゾンビにしか見えない。
内心冷や汗をかくこちらに構わず、猪男は周囲を見回すとケイジュに問いかけて来た。
「それで生徒会が全員そろって、何の用ですか?」
問われたケイジュが一応冷静に対応する。
「いや、君のお見舞いに来たんだけど…」
ボーン、ボーン。
その時ケイジュの言葉を遮って、鳩時計が鳴る。
「あ、時間だ…」
そう言うと、猪男は隣の部屋へとふらりと姿を消した。
「「「「「「「「「はぁ~~~~」」」」」」」」」
とりあえずゾンビとの対峙から解放されて、一同息をつく。
「思ったより、ヤバいわね…」
「アレ、どうしよう…」
「何とかできるのか?」
「無理だろう~」
「もういっそのこと、このまま隣の部屋ごと封印した方がいいんじゃないか?」
皆緊張から解放された反動で、思い思いに口を開く。
それを収めたのは、ケイジュだった。
「まぁ一応様子見だしね…騎士団長夫人にも頼まれてるし、何とか元に戻そう」
そう言って皆を励ます。
「分かりました、ケイジュ様のためなら!女は度胸よ、ゾンビが怖いなんて言ってられないわ!」
そう言ってチューリさんが、勢いよく隣の部屋に飛びこんだ。
数秒後。
「ぎゃああああああああああ!!!!」
今度はチューリさんの悲鳴が、屋敷中に響き渡った。




