閑話㉓.臨時役員達の井戸端会議③
引き続きチューリさん視点です。
「それで?ヤバいってどういう事よ」
とりあえずバカ女を座らせて、お茶を出しながら聞く。
「う~ん、何て言えばいいかしら…一目見た時にピンときたのよ!『この女はヤバイ』って」
両手にフルーツを持ちながら、バカ女が力説する。
「要するにただの勘って事?」
「何だよ期待させて~」
「大体『ヤバイ』って具体的に、どうヤバイんだよ?」
3馬鹿がツッコむが、私も同感だ。
ジトッとした目で見るが、バカは挫けない。
「人に寄生して、食い物にする奴だって事よ!」
その台詞に、その場にいた全員がツッコむ。
「「「「「「お前が言うなよ!!!!」」」」」」
「結局ただの勘じゃないか、バカバカしい」
「本当だとしても、ただの同族嫌悪じゃないか」
「証拠もないですしね」
「真面目に聞いて、損したわ」
「もうお開きにしませんか?結局ただの痴話げんかのようですし…」
「賛成」
呆れムードが漂い、終わりにしようとリージアから提案が出たので、お茶とお菓子を片付けようとすると、バカ女から待ったがかかった。
「ちょっと、それだけじゃないわよ!留学生と王女のやりとりも聞いたんだから!」
「「「「「「え!?」」」」」」
全員が驚いた。
「何で話聞けたんだ?」
「よく気づかれなかったわね」
驚く私達に、バカ女が得意げにする。
「ふふん、日頃の努力の賜物よ」
胸を張って得意気だが、まっ平らな上、座っているのでイマイチしまらない。
「で、どんなやりとりだったの?」
話を進めたいので促すと、バカ女は待ってましたとばかりに、ニヤリと笑った。
「言ってもいいけど条件があるの。私の名誉と待遇を元に戻してちょうだい」
「「「「「「はぁ?」」」」」」
思わぬ要求に、困惑する。
「『元に戻せ』と言われても…一貴族に、国王の処罰を撤回する権限なんかないわよ」
するとバカ女は「違うわよ、鈍いわね!」と憤慨した。
「留学生の本性をバラして王女を解放できたら、私の活躍を国王に伝えて、元の男爵家に戻すか、相応の身分を与えてほしいと言ってるのよ!」
「「「「「「う~~~~ん」」」」」」
(これは悩むわね…)
ハッキリ言って王女誘拐の罪をあの親バカ王が許すとは思えないが、今回のも王女絡みではあるので、全くないとも言えない。そもそも聞き出せなければ、話が進まない。
「わかったわ。保証はできないけど、働きかけてみる」
(まぁ本当に今回の件が解決したら、その功労者に何もないという事はないだろうし…間違いなく今よりはマシな待遇になるはずだ)
まぁ何とかなるだろうと、見こみ発車で話を進める。
「じゃあ言うわね。この間、森で見かけたんだけど…」
そう言ってバカ女は、真面目な顔で話し始めた…
来週から新連載始めるので、また隔週投稿になります。次は7/24予定です('ω')ノ詳しくは活動報告にて




