14.天然王女は選挙を楽しむ②
~数日後~
「〇〇に清き1票をお願いします!!」
「僕が役員になりましたら~」
あちこちで選挙活動を見かける、佳境のようだ
そんな事を考えながら歩いてると―――
「見つけたぞ!スパイめ(`・ω・´)」
また出た
「王女様が選挙に出ないとは何事だ!さては貴様が姑息な手を使って王女様の立候補を妨害しているな!?許さんぞスパイめ今日こそ決着をつけてやる(`・ω・´)」
スゴイ誇大妄想だ
無駄だろうが一応言っておく
「王女は自分で出る気ないって言ってるんだけど?」
「そんな筈ない。誰が見ても王女様こそ役員いや生徒会長にふさわしい!貴様がスパイで妨害してる以外何がある(`・ω・´)」
「本人の意思がある」
「何度も言わせるな。誰が見てもふさわしいのに王女様がそんな事思う筈ないだろう!?貴様がスパイで王女様によからぬことを吹きこんだからだ!王女様が立候補してないのが貴様がスパイだという証拠だ!!」
誇大妄想もここまでくると表彰ものだ
「誰が見ても向いてないと思うんだけど?宰相の事件とか『彫刻刀事件』とか考えて言ってる?」
「うっ!Σ(゜Д゜)あ、あれは………純粋で素直なだけだ、王女様は悪くない!そもそも宰相の事件は子供の頃の話だろう!?」
「確かに悪くはないし宰相の事件に至っては子供の頃の話だけど、周りに被害が及ぶ以上それで済ませられない。もし相手が宰相じゃなく他国の王族だったらどうするの?」
王女に何事もなく済んでるのは宰相が王と友人で寛大だからだ。
他国の王族なら下手をすれば戦争、自国の貴族でも暗殺者の2~3人送りつけるだろう。大人げないが上級貴族が公の場で数年がかりの大恥をかかされたのだ、貴族とはそういうものだ
「うぅ……う、うるさいぞスパイめ!俺を口で丸めこもうとはなんと卑怯な!その手は食わないぞ(`・ω・´)」
「じゃあどうする気?」
「え?ど、どうって……(´・ω・`)」
「私が口で言っても聞かないんでしょ?じゃあどうする気?ここで私を負かしたって王女は立候補しないし何にもならない」
「えーと……(;´・ω・)」
やっぱり何も考えず突っかかって来ただけか
「じゃ、じゃあお前がスパイじゃなく王女様の立候補を妨害してないというなら証拠を見せろ!(`・ω・´)」
「証拠?」
「王女様が立候補するよう説得しろ!(`・ω・´)」
何を言ってるんだこの馬鹿は
「するわけないでしょう馬鹿馬鹿しい」
「何だと!?やはりスパイだから…(`・ω・´)」
「(早口)妨害はしてない。王女自身が立候補する気ないからするまでもない。だからスパイじゃない。でも立候補には反対だから王女が万一その気になったら妨害する。でもスパイじゃない。意味わかる?」
「えーと…王女様は立候補してないから妨害はしてなくて…妨害してないという事はスパイじゃなくて…でも王女様が立候補しようとしたら妨害するからやっぱりスパイで…でも今はまだ妨害してないから…(@_@。」
そのまま頭を抱えてしゃがみこんだバカを置いて静かに去った
宰相の事件について詳しくは今日の活動報告へ




