6.生徒会室は修羅場と化す
いつの間にかブックマーク増えてた!(;゜Д゜)ありがとうございます
3馬鹿やチューリさん達が生徒会に入って数か月、だいぶ仕事も落ち着いてきた。
「お疲れ様。今日の書類は、これで終わりよ」
仕上げた書類を纏めると、全員が盛大なため息をついた。
「ふぃ~、ようやく終わったぁ~」
「あ~疲れた」
「ずっと机に向かってるのって、肩凝るなぁ~」
机に突っ伏したり、椅子にもたれたり、腕や肩をもんでほぐそうとする男子達。
「疲れたけど、ケイジュ様のお役に立てて良かったわ~」
「せっかくだし、お茶を入れてきますね」
「あ、お菓子もつけて下さい」
休憩しようと、席を立つ女性達。
「じゃあ私は書類を提出してきますね」
「あぁ、行ってらっしゃい」
纏めた書類を持って、生徒会室を出る。
書類を提出して戻ると、お茶の準備が整っていた。
「お帰りなさいアイリス、お疲れ様。お茶用意してあるわよ」
出迎えてくれたチューリさんの言葉に机に目をやると、お茶とクッキーが数枚置かれていた。
それぞれ座ったり、壁に寄りかかったりしながら、思い思いに会話と茶を楽しんでいる。
当初はケンカばかりだった3馬鹿とチューリさん達だったが、この前の逆さ吊り以来、3馬鹿がケイジュに逆らわなくなった。
元よりチューリさん達は、ケイジュ崇拝者でケイジュを困らせるような事は(意図的には)しないので、一緒に仕事をしてもケンカをしなくなり、結果として仕事がかなり進んだ。
ようやく平穏がやって来た、と思ったのだが…
そこまで考えて、前からちょっと疑問だったことを思い出した。
「どうしたアイリス」
タイミングよく、ケイジュがやって来たので聞いてみる。
「そう言えば今年の授業参観って、どうなってるの?早く準備しないと、マズいんじゃない?」
例年から言えば、もうとっくに発表されて、準備に取り掛かってる頃だ。
私の疑問に、ケイジュが「あぁ言い忘れていたな」と思い出したように言う。
「今年から授業参観は、無期延期になったんだ」
「「「「「「「え?」」」」」」」
思いがけない言葉に、私だけでなく他の6人も目が点になる。
「ほら授業参観の目的って『優秀な人材を早めに確保して、戦争に備える』事だろう?もう戦争も終わったし、わざわざ政務を中断してまで人材確保にこだわる必要はないんじゃないか?って意見が出てるんだ」
「でもケイジュ様、優秀な人材がいるに越した事はないのでは?」
チューリさんが、意見を述べると、ケイジュが苦笑いしながら応じる。
「うん、そう言う人もいる。でも政務を中断すると、遅れが出て困るからね。もうひっ迫した状況じゃないし、卒業してからでいいんじゃないかって意見が多くて収拾がつかないから、とりあえず保留にして様子を見るみたいだよ」
「「「なるほど」」」
「そっかぁ~残念だな」
「せっかくのチャンスだったのに…」
「俺達の優秀さを、アピールする機会だったのに」
納得するチューリさん達と、優秀かどうかはさておき残念がる男子達。
そこへドタバタと、足音が近づいてきた。
途端に皆嫌な顔をする。
「ケイジュ様、ご機嫌よう~。お仕事お疲れ様です、そろそろ休憩になさってはいかがですかぁ~?私クッキーを持ってきました!」
息を切らせながら、バカ女が飛びこんでくる。
「アンタ何しに来たのよ!」
「「「お前また来たのかよ!いい加減にしろよ!」」」
顔を見るなりチューリさんと、3馬鹿が文句を言うが、お花畑女はどこ吹く風だ。
「はぁ?聞いてなかったの、お仕事でお疲れのケイジュ様にクッキーを持ってきたのよ。ホントこれだから、バカは相手にしてらんないわね~」
やれやれと言わんばかりに、肩をすくめてバカにした目で見てくる。
その態度にチューリさんがキレた。
「キィーッ!アンタに言われたかないわよ!!」
バカ女に飛びかかる。
そのまま恒例となったキャットファイトが始まった。
「「「やれやれ、また始まったか」」」
「「チューリ様、意外と短気だから…」」
「埃が立つから、他でやってほしいんだけど…」
「全くだ」
傍観しながら、それぞれの感想を述べる。
その間も殴ったり、蹴ったり、噛みついたりと凄まじい事になっていた。
15分後、本来の目的も忘れて勝利の拳を掲げるバカ女と、負けて悔しがるチューリさんは纏めてケイジュに、部屋から追い出された。
女の戦いは今日もレベルが小さいです。
~裏話・追い出された後のチューリさんと、愉快なお供達~
チュ「キィーッ悔しい!」
リー「あの…加勢した方が、良かったでしょうか?」
チュ「いいえ!これは女同士のプライドをかけた戦いよ、勝負は一対一よ!」
リー「わかりました」
2人のやり取りを見ていたミーレ、ボソッと呟く。
ミー「…取っ組み合いしてボロボロになってる時点で、プライドも何もないと思うんですけどね…」
乙女は今日もポンコツです。




