5.生徒会室は地獄と化す
お食事中の方は、引き返して下さい<(_ _)>
3馬鹿とチューリさん達をスカウトして、数日後。
全快したケイジュを入れて、私達は生徒会室で執務をこなしていた。
「フハハハハ、終わったぞ~」
突然3馬鹿の1人が叫びながら、立ち上がる。
「これで僕の優秀さが証明された!生徒会役員になったし、この立場を利用してこの学園を乗っ取り、ゆくゆくは社交界に返り咲いて…」
無言でケイジュが殴り飛ばすと、私が持っていたロープで縛りあげる。
「全く、ちゃんと働いてくれないと困るわよ」
言いながら天井から吊り下げると、作業に戻る。
ちなみに今日はチューリさん達はいない。
3馬鹿と一緒にすると、すぐ喧嘩して収拾がつかないので、日替わりで作業に入って貰っている。
カリカリ、カリカリ。
しばらく作業してると、吊り下げたバカが恐る恐る声をかけて来た。
「あ、あのぉ…お手洗い行きたいんだけど…」
「却下」
逃げる為の方便なのは見え見えだし、仮に本当に行きたいんだとしても、見張りとしてついて行くのは面倒だ。
目を向けることなく、却下すると焦った感じで言い募る。
「却下って…生理現象だぞ!?このままだと…」
「漏らせば?」
「嫌だ―――!!!!」
一言で切り捨てると、大泣きした。
「ちょっと待てアイリス」
それまで黙っていたケイジュが、口を開いた。
「ここで漏らされると面倒だ、誰が後始末するんだ」
「残りの2人に、やらせればいいじゃない」
そう言って2人をチラッと見ると、半泣きで首を横に振る。
「臭いし、不衛生だ。粗大ごみと同じ部屋は嫌だ」
バッサリ切り捨てられる。
「仕方ないわね…」
やむなく天井から下ろして連れて行こうとした時、吊り下げられた馬鹿が余計な事を言った。
「人をゴミ扱いするなんて、何て酷い会長なんだ!人権侵害だ、この二重人格め!本性を暴露してやる、嫌なら僕の下僕になれ!」
「「……」」
ケイジュは無言で笑顔のままだが、オーラが黒くなっていく…。
(ケイジュを怒らせるなんて、バカな奴)
「アイリス、逆さにしろ」
「…分かったわ」
今のケイジュに逆らうのは、私でも怖い。
言われた通り、逆さ吊りにする。
「な、何だ?何の真似だ?」
吊るされた馬鹿は、意味が分からないのか、戸惑いながらもされるがままになっている。
残った2人も、ぽかんと口を開けて見上げていた。
ケイジュが微笑みながら、席を立つとゆっくり逆さ吊りのところまで行く。
「知ってるかい?逆さづりにした状態でお漏らしすると、重力に従った状態で流れるんだよ。上から下に…下半身から腹部、首、さらにその下に…ね」
「!」
「「!!」」
「良い歳をしてお漏らしなんて、恥ずかしいね~。しかも全身小便塗れなんて…愉快過ぎて、俺ウッカリ喋っちゃいそうだよ」
「い、嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
泣きながら、バカ男が暴れる。
といっても縛られているので、振り子のように左右に揺れるだけだ。
「あぁ、あんまり揺れない方がいいよ、頭に血が下がった状態で揺れると…」
「うっ気持ち悪い…」
尿意に続いて、吐き気までもよおしてきたようだ。
「まぁ俺もそこまで鬼じゃないからね?これで許してあげるよ」
そう言って馬鹿を下ろして足の縄だけ解いて、オムツを穿かす。
「あぁトイレに行きたいんだったね、行って思いっきり吐いてくるといい…オムツ姿でね」
放課後とはいえ、まだ何人か生徒はいるし、教師もいる。
衆人環視の中、オムツ姿で闊歩しろと言っているのだ。
「「「「………」」」」
馬鹿はもう暴れる気力もないのか、涙だけ流している。
「魔王だ…魔王がいる」
「悪魔に魔王だなんて…ここは地獄か!?」
「失礼な」
残った2人も恐怖の目で、私とケイジュを見る。
心外だ、私だってここまではしない。
さすがに気の毒なので、腕だけ縛ったまま見張りとして、トイレまでついて行くことにした。
腹黒会長は今日も絶好調です。




