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密偵見習いに指令「ざまぁを阻止せよ!」  作者: 一発ウサギ
第2章.密偵見習いは進級する
213/259

21.だるだる流行中

2章ラスト

帝国との戦争が終わり、学園が再開になった。

「はぁ~」

廊下を歩きながら、ため息をつく。

ちなみにため息をついているのは、私だけではない。

周りを見渡すと、そこかしこで気が抜けたようにだらけている生徒達を見かける。

(無理もない)

ついこの前まで王国存亡の危機で張り詰めていたのが、あっさり片付いて気が抜けてしまったのだ。

燃え尽き症候群と言うヤツだ。

皆やる気が無くなって、だらだらしている。

問題ではあるが、傍迷惑なざまぁが行われなくなったのはいい事だ。

「アリッサ!アンタとチェスト様の婚約を破棄するわ!」

(前言撤回)

一部元気なバカがいるようだ。

校庭から聞き覚えのある声がしたので、窓の方に顔を向ける。

校庭でいつぞやのお花畑女が、見知らぬ令嬢に指さしており、隣にはいかにもやる気なさそうな貴族令息が、あくびしながら立っていた。

「ふわ~ぁ」

指された令嬢も扇子で隠してても分かるくらいに、あくびをしていた。

「キーッ!真面目にやんなさいよ!」

一方お花畑女は、やる気のない様子にヒステリー気味だ。

「何故真面目にやらなくてはなりませんの?こんな馬鹿らしい茶番に」

そう言ってもう一回あくびをする。

(ごもっともだ)

周囲のギャラリーも(数人しかいないが)うんうんと頷く。一部ではあくびをしていた。

「ふっ負け惜しみね!私とチェスト様の真実の愛の間に入れないからって、強がっちゃって」

お花畑女が鼻で嗤うと、令嬢が顔を顰める。

「愛の間…ダジャレですか?つまらないですわね」

令嬢の台詞に周囲もプッと吹きだす。

大してお花畑は顔を赤くする。

「ダジャレじゃないわよ!とにかくアンタは、私にしたいじめを謝って慰謝料払って、婚約破棄すればいいのよ!」

「ふわ~ぁ」

令嬢がもう一度あくびする。

「真面目にやんなさいよ!ほらチェスト様も何とか言って…って寝てる!?」

そう言ってお花畑が横を見ると、令息が居眠りしていた。

(立ったまま寝るなんて、器用だな)

感心していると、令嬢も眠そうにあくびをする。

そのままチラリとお花畑達に目をやると、そのまま去っていった。

ギャラリー達もあくびしながら、散っていく。

お花畑だけが気づかず、必死で令息を起こしている。

それを見て私も後にした。


教室に入ると、机に突っ伏してる者もいる。

…と思ったらチューリさんだった。

「おはようございます、チューリさん」

「ああ~アイリス、おはよう」

近寄って声をかけると、さすがにそのままでは行儀悪いと思ったのか、起き上がって挨拶してきた。

挨拶が終わると、再び机に突っ伏す。

「だらけてますね」

「えぇ~何だか気が抜けてしまって~」

「そうですね」

「あんなに長年警戒してきた戦争は、思ったより被害少なく終わったし~、まぁそれはいい事なんだけど~、何だか張り合いが無くなってしまったわ~~」

「同感です」

最大の警戒相手だった帝国が落ち着いて、密偵達もわりと暇になってしまった。

(お給料下がるかな?)

「ケイジュ様もいらっしゃらないし~」

もはや取り繕う気もないのか、チューリさんが突っ伏したまま言う。

「あぁ、そうですね」

ケイジュは戦後の処理で駆り出されている。

そのためずっと学園を休んでいる…このままだと留年確定だ。

「来年は会長と、同じ学年になるかもしれませんね」

(そうなったら笑ってやろう)

数か月後の進級を楽しみに、席に着いた。



学園は今日もだるだるです。

後日談的にするつもりだったんだけどな…次回から第3章、3年生になります('ω')ノ

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