20.世界一〇〇な戦争の終わり(中)
短めです。
「では今後について、意見のある方どうぞ」
別室に移動した後、今後の事を決める事になった。
全員テーブルに席についていて、宰相が進行役を務めている。
早速意見を述べる。
「はい。とりあえず傍迷惑な本は、禁書にするべきだと思います」
「「賛成」」
私の意見に、ジョーンズさんとアザレアさんもすかさず賛成してくれる。
当然満場一致だと思っていた。
「あ~~アイリス、申し訳ないんだが、その案は不可能だ」
「申し訳ありませんがアイリス様。お気持ちは分かりますが、今は帝王の処遇と今後の国の方針について、意見をお願いします」
何故かケイジュと宰相が、異論を唱えてきた。
「「「え、何で?」」」
私だけでなく、ジョーンズさんとアザレアさんも首をかしげる。
「禁書の基準は過激な暴力や猥褻なシーンなど、閲覧に問題のある書物に限るんだ…例の本は読む相手が問題なだけで、本自体はごく普通の小説だから、禁書の対象にはならないんだ」
「無理に法改正して禁書の対象にすれば、他の本も対象になりますし、一般の読者から猛反発を受けます。何より…」
「「「何より?」」」
宰相の言葉に、3人そろって首をかしげる。
「最終的な決定権は、オタク王にあります」
「「「分かったわ」」」
残念だが、提案するだけ無駄のようだった…
「では改めて、バカ2人の処遇を決めたいと思います」
宰相が発言側に回りたがったので、代わりにケイジュが進行を務める。
「はい!2人まとめて処刑でいいと思います」
真っ先に意見を出したのは、宰相だった。
どうやらこれが言いたくて、進行役を下りたらしい。
「父上…帝王はともかく、陛下に罪状はありませんよ」
ケイジュが苦笑いしながら諫めるも、宰相は引かなかった。
「意気投合してるし、あの様子じゃ帝王をかばうだろう。罪人をかばうんだから、共犯でいいだろう。まとめて処刑しちゃえ!」
よっぽど不満が溜まってるのか、ムチャクチャ言っている。
「いえ父上、無理ですから」
「チッ!」
ケイジュが苦笑いしながら、止める。
宰相も本気ではなかったようで、舌打ちしながらも引き下がった。
その後も話がまとまらず、とりあえず王妃が落ち着いた頃を見計らって、改めて話し合う事になった。




