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密偵見習いに指令「ざまぁを阻止せよ!」  作者: 一発ウサギ
第2章.密偵見習いは進級する
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17.密偵見習いは疲労する

「「遅いわよ(ぞ)」」

「すみません」

国を出て数日後、先に潜入していた密偵仲間と合流する。

そのまま王宮に潜入した。

作戦は2割の兵が囮として王宮に潜入して、騒ぎを起こす。当然王宮の人間はそちらに向かい、王は逃げ出そうとするだろう。そこに変装して近づき、攫って囮の兵と合流する手筈だ。

今回共同で任務に当たるのは、ジョーンズさんと、アザレアさんだ。

2人ともすでに一人前の密偵なので、心強い。

役割としてはアザレアさんが囮の兵を指揮し、ジョーンズさんが変装して王に近づき攫う。私は王を捕らえた後、アザレアさん達に退却の合図を出すのと、兵達と合流するまで追っ手を追い払う役だ。

「時間もない、急ぐぞ」

「はい」

「それじゃあまた後で」

アザレアさんと別れ、ジョーンズさんの合図で、城の奥へと進む。

進みながら説明を受けた。

帝国の王は「帝王」を名乗り、臣下含む民には「閣下」と呼ばせているので、もし聞かれたら閣下と言うようにしろと言われた。

途中食事を運ぶらしい甲冑を着た兵士とメイドがいたので、服と甲冑を拝借し、そのまま成りすまして進むと、帝王の私室に通じる扉の前にたどり着いた。

扉の左右に見張りの兵がいて、進もうとすると止められた。

「「合言葉は?」」

「「え」」

私とジョーンズさんの動きが止まる。

(そんなの聞いてない)

「どうした?」

「あの…合言葉とは?」

私の言葉に兵達が顔を見合わせると、説明してくる。

「何だ聞いてないのか?」

「まぁ閣下が今朝いきなり決められたからな…前回城内に王国のスパイが入りこんで、大混乱だっただろう?」

「だからその教訓を生かして、閣下の私室に入る時は合言葉を言わないと、入れないようになったんだ」

「あぁちなみに会議場もそうだからな。気をつけろよ?」

((マズイ))

合言葉なんか知るはずない。

今さら引き返すこともできない。

嫌な汗が流れる。

「じゃあ言うぞ…」

心臓の音がやたら大きく聞こえる。

(こうなったイチかバチかあてずっぽうで言うしか…)

外れる可能性が高いが、部屋の前まで来たのだ。後は強行突破しかない。

ジョーンズさんに顔を向けると、小さく頷いた。



「「王弟殿下と言えば!!!!」」




「…………変態」

一気に力が抜けて、思わず呟いた。

私の答えにまたも、兵士が顔を見合わせる。

「あれ?答え『ロリコン』じゃなかったっけ?」

「え?『幼女趣味』だろ?」

「『変態』も『ロリコン』も『幼女趣味』もおんなじ意味だろ?あってるんじゃないか?」

「でも微妙に違うと言えば、違うしなぁ…これってどうなんだ?」

兵士たちは首をかしげて、悩み始める。

(どうしよう)

すんなり通してくれるのが1番だが、強行突破するなら今だ。

待った挙句「やっぱり違う、敵だ」と襲いかかってこられたらマズイ。

でもこちらから手を出して、すんなり通れるチャンスをフイにするのも悪手だ。

困っているとジョーンズさんが、助け舟を出してくれた。

「どれも同じ意味だし、あってるって事でいいんじゃないか?」

「「それもそうだな」」

兵士たちは悩んでたのが嘘のように、あっさりと受け入れた。

「それじゃ入れ」

「「………」」

そのままジョーンズさんと一緒に、部屋に入る。

扉が閉まり、ある程度進んだところで言った。

「…どんな答えでも通すなら、合言葉の意味ないんじゃないですか?」

「…脳筋って恐ろしいな」

まだ潜入しただけなのに、2人はひどく疲れました。




脳筋は今日も脅威です。


数時間前の帝国会議場&王国宰相

帝国兵「「ショークブツ王国宰相と言えば!」」

会議に来た貴族達「「ハ〇!!」」

帝国兵「「お通り下さい」」


宰相「うっ!」

オタク王「どうした?」

宰相「何だかすごく帝国が憎らしく思えてきました…」

オタク王「何だそりゃ」

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