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密偵見習いに指令「ざまぁを阻止せよ!」  作者: 一発ウサギ
第2章.密偵見習いは進級する
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15.さらば変態(前)

食堂の騒ぎから30分後、私達の目の前には縛られた変態が正座していた。

その周囲を私とケイジュと王女と猪男、他生徒や達で取り囲んでいる。

あの後急いで窓を開けて煙を外に出した後、立ち直った生徒達と一緒に変態を捕縛した。

その頃には誰かが呼んだらしく、ケイジュや学園長、他の教師も来ていた。

ついでに吹っ飛ばされた王女と猪男も戻ってきていた(残念)


「さて変態…じゃなかった、ローリィ先生。一体何で爆弾なんか投げこんだんですか?」

学園長が質問する。

すると変態は開き直ったのか、堂々と言った。

「私のプリティドールにまとわりつく、悪い虫を駆除しようと思っただけだ」

「まとわりついてるのは、お前だろう。王女様の婚約者は俺だ!」

猪男が会話に入って来た。

すると変態スパイは猪を一瞥すると、フンと鼻を鳴らした。

「人前で既成事実を作って、ムリヤリ婚約者に収まっただけだろう。周りの迷惑も考えず、非常識な男だな。可憐なプリティドールには、私のような大人の男が似合いなのだ!」

「くっ!」

事実なだけに反論も出来ず、猪男が悔しそうに拳を握る。

それを見てスパイが正座したまま、得意そうに胸を張る。

((((((((((いやお前が言うなよ!!!!!!))))))))))

誰もが口にしないが、心の中で全員ツッコミを入れる。

食堂に爆弾投げ入れた奴に言われたくない。

ちょっとムカついたのでこっそり何か投げつけようかと思ったが、その前に本人が胸を張り過ぎて、後ろにひっくり返った。

「「「「「「「「「「……………」」」」」」」」」」

縛ったのは両手だけだが、正座で足がしびれているようで、起き上がれず藻掻いている。

「………」

そこに猪が無言で、痺れた足を突っついた。

「ひゃっ!」

つんつん。

「やめろ!」

もがく変態。

(あ、面白そう)

猪の隣にしゃがむと、一緒につついてみる。

つんつん。

つんつん。

「ひいっ!」

そのうち他の生徒も、参加してきた。

中には足をつつくだけでなく、上半身を擽る者もいる。

「やめろ~~~~」

悶絶する変態を見ながら、ひたすら突っつき(擽り)あった。


「で、何で爆弾を投げこんだんですか?」

改めて学園長が問う。

すると観念したのか、スパイが大人しく話し始めた(ちなみに会話にならないので、あの後みんなで元の正座に戻した)

「いや実は国からそろそろ戻るように言われたので、プリティドールも一緒に連れて行こうかと…」

「「「「「「「「「「!」」」」」」」」」」

「おぉ、帰れ帰れ!でも王女様は置いてけ!」

皆に緊張が走った。

そして猪は気づかず、喜んでいる。

スパイ(一応)が帰国するという事は、戦争が始まるという事だ。

(というか、仮にも騎士団長の息子が気づかないってどういう事よ)

王女と婚約して後継者から外れたが、それまでは次期騎士団長として教育を受けていたはずだ…この国大丈夫か?

「まぁまぁ、そんなに急ぐこともないでしょう」

「生徒会長?」

何故かケイジュが口を開いた。

「今までへんた…コーン先生にはお世話になったのだし、最後に送別会でも開いてはどうでしょう…積もる話もあるし。どうでしょう学園長?」

突然話を振られた学園長が困惑する。

「それはまぁ…構わないけど」

「決まりですね。では今週末の夜にでも、食堂で精いっぱい送り出しましょう」

そう言ってケイジュは変態を解放した。

「そうか?まぁそこまで言われては、仕方ないなぁ~明日にでも帰るつもりだったけど、連絡して遅らせてもらうかぁ」

見送りが嬉しいのか、変態は快く承諾した。


「何で変態相手に、送別会なんてひらくのよ」

あの後ケイジュは皆を解散させた後、王宮に報告に向かうというので、ついてきた。

午後の授業はもちろんサボりだ。

「時間稼ぎと、帰る前に出来る限り情報を引き出そうと思ってね」

「なるほど」

パーティにはお酒がつきものだし、相手は脳筋だし、ちょっと酔わせておだてれば、ベラベラ喋ってくれるだろう。

王宮につくと何故か国王の部屋ではなく、謁見室に通された。

(珍しいな、今までずっと国王の部屋だったのに…ケイジュが一緒だからか?)

公の場なので、部屋に入ると同時に頭を下げる。もちろんケイジュもだ。

頭を下げる際に、玉座の横で何故か渋面の宰相が見えた。

「陛下のおな~り~~」

嫌そうな宰相の声が聞こえた。

「苦しゅうない、顔を上げい」

「「……?」」

珍しく偉そうな国王の合図に、顔を上げると…



「フフフ…跪くが良い、愚民ども!」

ワイングラス片手に足を組んで、玉座で偉そうにしているオタク王がいた。

「「………」」


アイリスは鞄を投げた!

オタクに500のダメージ!


ケイジュも鞄を投げた!

宰相が受けとった!


宰相は背後から殴った!

オタクは気絶した!




親子は今日も仲良しです。




オタクに「愚か」と言われると、すっごく腹立つ!(# ゜Д゜)

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