10.猪男は笑撃の事実を知る⑤
ブックマーク減った…せめて感想欲しい(=_=)
「う~イタタ、一昨日から殴られてばかりだ…」
殴られたばかりの左頬を抑える。
「自業自得でしょう!」
平民女はまだ怒りが収まらないのか、いちいち怒鳴ってくる……喉疲れないか?
「落ち着け、どうどう」
とりあえず宥めてみる。
「ムカつく宥め方だけど、確かに怒っても仕方ないわね」
平民女は深呼吸すると、ようやく落ち着いた。
「それでアンタはどうするの?」
当たり前の事を聞いてきた。
「もちろん誤解を解く!」
拳を握って主張すると、平民女が呆れた目を向けてくる。
「全校生徒の前であれだけ堂々と宣言しておいて、今さら勘違いでしたなんて通じると思うの?もう学校中が信じ切ってるわよ」
(あれ?何か変だな)
平民女の台詞に違和感を感じた。
「いやしかし当事者全員が否定すれば…」
「当事者全員って誰?私と会長は否定するけど、王女は認めるだろうから、全然解けないわよ」
「え?王女様?」
嫌な予感がする……いや俺が気づかなかっただけか?
「そうよ」
「でもお前と王女様は恋仲じゃないんだろう?」
「私は恋仲じゃないけど、王女はアンタと会長が恋仲だと信じてるわ」
「……………ええ―――――――――っ!!!!!!!」
本日最大の衝撃だった。
よりにもよって王女様にまで誤解されてるなんて…
あぁ…俺はもうだめだ
意識が遠くなっていくのを感じる…
「俺はもうダメだ……墓にはブタの丸焼きソース味を供えてくれ…」
「寝言が言えるなら大丈夫ね。ブタの丸焼きはアンタの墓の前で貪り食ってやるわ」
その一言に意識が覚醒する。
「何てこと言うんだ!俺の物は俺の物だ」
「はい、おはよう」
「あ、あぁおはよう」
慌てて床から起き上がった俺に、平民女が目覚めの声をかけてきた。
とりあえず挨拶を返す。
「しかし王女様か…うーん」
よりにもよって一番誤解してほしくない相手が、信じ切っているとは…
「当事者全員で否定するというのはいい案だけど、王女が肯定してしまったら、結局誤解は解けないでしょうね」
平民女も噂が静まってほしいのか、一緒に考えてくれている。
正直一人でいい案も浮かばないので、ありがたい。
「まずは王女の誤解を解くのが先ね」
「そうだな、それから全校生徒の前で宣言を……あれ?」
「何?」
唐突に気付いた。
「今気づいたんだが、もし皆の誤解が解けた場合、王女様が人騒がせなウソをついた事にならないか?」
「王女が人騒がせなのは、今に始まった事じゃないじゃない」
「しかし王女様が嘘つき呼ばわりされるのは……そうだ!」
「…何よ?」
平民女が怪しい物を見るような視線を向けてくるが、構わず続ける。
「こうなったら会長に頼んで、本当に恋仲になってもらうしか………おぶぅっ!」
「ふざけた事言ってんじゃないわよ――――――!!!!」
何故か怒り狂った平民女の渾身の一撃を受けて、俺は宙を舞った。
何故か無性にイラつく(# ゜Д゜)byアイリス




