表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
密偵見習いに指令「ざまぁを阻止せよ!」  作者: 一発ウサギ
第2章.密偵見習いは進級する
197/259

10.猪男は笑撃の事実を知る④

ブックマーク一気に減っちゃった…(>_<)

「ちびっこめ、もう許さん!」

我に返った俺は憤慨した。

元から怒ってたけど、これは悪質だ。

俺の尊敬する会長を汚すなんて!

俺達の純粋な先輩後輩の絆を汚すなんて!

「ちびっこって…チューリさん達の事?…許さないって何を許さないのよ」

冷静に言ってくる平民女に返事する。

「あぁそんな名前だったか…じゃなくて!あいつら、俺と会長が恋仲だと母上姉上のみならず、学校中に言いふらしたんだ!」

すると平民女は呆れた視線を投げてくる。

(何だ?何でそんな目で見るんだ?)

「チューリさん達は言いふらしてないわよ…噂が広まってるのは王女が宣言して、アンタが認めたからよ」

「は?」

思わず目が点になる。

何だこいつは。何言ってるんだ。

「何言ってるんだ。俺は会長と恋仲だなんて一度も言ったことないし、王女様だって俺と会長が恋人だなんて言ってないだろう」

俺の言葉に平民女は深くため息をつくと、視線だけでなく呆れた表情で説明をしてくる。

「去年のスノーナイトパーティで王女が何て言って婚約破棄を宣言したか覚えてる?」

平民女の言葉に記憶をたどる。

「え~~~と確か…『アイリスを幸せにするから』と…」

「違う!いやそれも言ったけど、肝心なところが抜けてる。正しくは『貴方のような二股かける見境のない方とは婚約できないわ!アイリスは私が幸せにします!貴方もケイトさんとお幸せにどうぞ!!』よ!」

「何!?」

俺は驚愕する。

「会長二股かけてたのか!?」

(一体いつの間に!?)

俺の驚きを平民女が冷静におさめる。

「王女の勘違いよ。ケイ…会長も否定してたでしょう?」

「え?そうだったか?」

正直あんまり覚えてない。

王女様が破棄宣言したのと、皆が動揺してたのしか…

そう言うと平民女がまたもため息をついた。

「とにかく否定してたのよ。それに対して王女が前に家庭科室で、アンタが家庭科室で会長を押し倒したのを言ったのよ、覚えてる?」

「あぁそれは覚えてる。お前がドアを開けないようにしたせいで、勢い余った奴だろう」

「そうよ、だから何?」

平民女が腰に手をやって、偉そうに言う。

「………」

若干皮肉を込めて言ったつもりだが、図太い平民女には通じなかった。

「とにかくそれに対してアンタ何て言ったか覚えてる?」

「え?え~~と…お前とのドアの開け閉めに夢中になって、勢い余った…」

「違うわよ!『俺が会長を押し倒してしまったんです、悪いのは会長じゃありません俺です』『平民女との勝負に夢中になって、興奮して押し倒してしまった』『体の勝負で、どちらが上か勝負していた』『俺が勝ったが、勢い余って会長を押し倒してしまった』よ!」

「あ~~そう言えばそうだったような…でもそれが?」

これのどこが俺が広めたって事になるんだ?

すると平民女が腕組みをして、こちらを睨んで言う。

「いい?あの時点で三角関係だのハーレムだの言われてたのよ?そんな状態で上の台詞を言われたら、噂が本当だと思われるじゃない!」

「???何でそうなるんだ?」

サッパリわからない俺に、平民女が苛立たし気に足を踏み鳴らすと説明する。

「ここまで行っても分からないアンタにハッキリ言ってあげる。『俺が会長を押し倒してしまったんです、悪いのは会長じゃありません俺です』は「アンタがケイジュに欲情して押し倒してしまった、ムリヤリ関係を始めたのは自分です」、『平民女との勝負に夢中になって、興奮して押し倒してしまった』は『閨の勝負で、どちらが床上手か勝負していた』、『俺が勝ったが、勢い余って会長を押し倒してしまった』は「勝ったアンタが喜びのあまりケイジュに欲情して、そのままケイジュを押し倒して行為に及んだ」と皆に思われているのよ!」

言っているうちに怒りを思い出したのか、またも苛立たし気に足を踏み鳴らす。

だが俺には平民女の言葉が耳を素通りしていった…

え…

え~~と…俺のせい…?

呆然自失のままかろうじて思った事を口にする。

「結局…今は…どうなってるんだ?」

平民女はこちらを睨みながらも答えてくれた。

「色々派生して飛び交ってるからわからないけど、共通なのは「私とアンタがケイジュを賭けて一騎打ちをし、勝ったアンタとケイジュが喜んでその場で一線を越えて、晴れて名実ともに恋人同士になり、蜜月の日々を送り、負けた私は傷心の王女と恋人同士になった」よ!」

「何!お前王女様に手を出したのか!?」

「噂の話でしょう!」

言った瞬間、強烈な一撃を食らった。

平民女が怒鳴った。


正直顔も心も痛い…どうしようか

とりあえず殴られた頬を冷やすことにした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ