表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
密偵見習いに指令「ざまぁを阻止せよ!」  作者: 一発ウサギ
第2章.密偵見習いは進級する
196/259

10.猪男は笑撃の事実を知る③

5/30タイトルの番号間違えてたので修正しました<(_ _)>


「う~っ、いてて」

一昨日母上の会心の一撃を食らった俺は、痛みと腫れが引かない左頬を押さえながら登校した。

「さすが母上、見事な右ストレートだ。しかし母上と姉上にまでちびっこのデマが及んでるとは…女のネットワークは怖いな。何としても今日中にちびっこ達と決着をつけなければ」

俺は教室に鞄を置くと、早速ちびっこの教室へ向かった。


「おい、ちびっこ!」

教室につくとちびっこがもう来ていた。王女様と平民女はいないようだ…王女様に会えずちょっと残念。

ちびっこはこちらには目もくれず、鞄の中を覗きこんでいる…どうやら何か探してるようだ。

「ちびっこ言うんじゃないわよ、名前を覚えなさいよこの猪が!」

ちびっこの台詞に俺はカチンと来た。

「お前だって俺の事「猪」とか「猪男」って言ってるじゃないか!」

全く自分を棚に上げて何て奴だ!

「うっ!…仕方ないわね」

指摘すると反論できないちびっこは大人しく引き下がった……ふっ勝ったな!

「それで何の用よ、私忙しいのよ」

「単刀直入に言う、変なデマを流すな!」

「は?」

ちびっこは鞄を覗きこんだ体制のまま固まった。

「変なデマを流しただろう!お前が俺が会長と恋仲だなんて母上に吹きこんだせいで、俺は母上に殴られたんだぞ!?」

「はぁ?流してないわよ、殴られたって何で…」

そう言いながら、ようやくちびっこが顔をあげる。

「プッ!」

そして吹き出した。

「人の顔を見て笑うな!」

全く何て失礼な奴だ!

「笑いもするわよ、何その顔~~アハハハハハ」

腹を抱えて笑う。

もはやこちらの質問など聞いていない。

「おい話を聞け!デマを流すのをやめろ!」

「だから流してないってば!アハハハハハハハハ」

結局HRギリギリまで粘ったが、ちびっこは笑い転げて話を聞かず、むしろ登校してきた他の生徒達にも笑われて、不満が溜まっただけだった。



「くっそぉ、ちびっこめ~」

あっという間に放課後になってしまった。

再度教室に突撃したが、ちびっこの鞄はなかった。

もしかしたら生徒会室にいるのかもしれないと、一縷の望みを抱いて扉を開ける。

「いらっしゃい」

いたのは平民女1人だった。

「あれ?会長たちは?」

こんなに人がいないのも珍しい。

「校内の見回りと先生の呼び出し」

それだけ言うと平民女は机にノートをひろげて何かを書いている。

手持ち無沙汰なので、声をかけてみる。

「何やってるんだ?」

「予習よ。もうすぐテストでしょう?」

「あっ!」

そうだった、すっかり忘れてた。

平民女に倣って慌てて机に座り、ノートをひろげる。

すると平民女が声をかけてきた。

「あ、そうだった。ケ…会長にコレを返すよう、頼まれたんだけど」

「?」

そう言って平民女が何かを渡してきたのを受け取る。

よく見ると先週俺が会長に贈った、痔の薬だった。

「ついでに伝言『絶対にいらないから、もう送ってこないでくれ』って」

その言葉に俺はショックを受けた。

机に突っ伏す。

「そんな…俺の気持ちなのに…」

「そんなこと言うから、拒否されるんでしょう」

呆れ顔で平民女が言う。

「何でだ!俺は心から会長の身体を心配して…」

顔を上げて恨めし気に見る俺に、平民女はため息をつきながら続けた。

「『生徒会長はケイト=アグリモニーと連日熱い夜を過ごしている、そのせいで会長が痔になった』」

頭が真っ白になった。

一体こいつは何を言っているのだろう?

「…って噂が立ってるの、知ってる?」


え?


会長が?


誰と?


俺と?


熱い夜?



自?字?時?………痔?



ダメだ何も考えられない…いや考えたくない


平民女に声をかけられるまで、俺は石になった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ