9.天然王女は二択を迫られる
ブックマーク増えた…気がする。とりあえずありがとうございます<(_ _)>
チューリさん達が復帰してから数日。生徒会は平和になった。
猪のフォローを代わりにチューリさんがやってくれるようになった。
「え~とここの数字は…」
「ちょっと猪!ここ間違ってるわよ、あと字が汚い!」
「何!どこだ?」
「陸上部の予算のところ!0が2つ多いわよ!」
「む、ホントだ。感謝する…しかし字はどうでもいいだろ」
「良くないわよ!こんな汚い字をケイジュ様にお見せする気!?」
「会長ならこの文字に込めた、俺の気持ちを分かって下さる!」
「どんな気持ちがこもってるってのよ!」
「『書き直しが面倒くさい』という気持ちだ!」
「キィーッ、見せつけるんじゃないわよ!」
ヒステリーを起こしたチューリさんが、ムチを取り出して振り回す。
皆慌てて机に伏せて書類と自分を守る。
前言撤回。
手間はなくなったけどうるさい。
「みんなお疲れ様~」
「お茶が入りました~」
王女とミーレさんが、お茶を持ってくると、ケイジュが休憩にする。
「じゃあみんなちょっと休もうか。ケイト君とチューリ嬢も少し時間が必要だろうし」
「はい!」
「取り乱してすみません」
荒い息をしたチューリさんと、猪男も休憩に入る……ムチを巻き付けたまま。
「とりあえずケイト君はムチを取ってからね」
「これで大体予算案はまとまったかな。後は予算会議で各部長に伝えるだけだ。皆ありがとう」
「「「「間に合ってよかったですね」」」」
「「ケイジュ様(会長)のお役に立てて光栄です」」
「頑張った甲斐があったわね」
ケイジュの言葉に皆がホッと一息つく。
「これで後は前期の授業参観だけだね」
「「「「「「そうですね」」」」」」
「え!」
皆が賛同する中、何故か王女が驚いた顔をする。
一斉に視線を向けられると、王女が深刻な顔で言う。
「部活の勧誘は?去年もあったでしょう?」
「今頃何言ってるんですか?とっくに終わってますよ」
指摘すると王女がショックでよろめいた。
「そ、そんな!今年こそ部に入ってお友達100人作るつもりだったのに~」
そういやそんな事言ってたな…というかまだ諦めてなかったのか。
「色々言いたいですが、まず私が生徒会に入ってる時点で無理です。護衛なしで部に入るなど国王の許可が下りません。次に昨年すべての部から入部拒否されたでしょう。どっちにしろ無理です」
とどめを刺すとこの世の終わりみたいな顔をした。
「そ、そんなぁ~あ、でも部を作るのは…」
王女が希望を見つけたみたいに閃いた。
「残念ながら生徒会に関わるものは、入部も部を作るのも出来ません。どうしてもというなら生徒会には一切立ち入り禁止です、どうしますか?」
「え!」
ケイジュに二択を迫られた王女は頭を抱える。
皆が無言で見守る中うんうん唸った後、何故か私とケイジュ、猪男を見て深くため息をついた。
「……部を諦めるわ」
天然王女は今日も友達0です。
「0じゃないもん!(>_<)」




