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密偵見習いに指令「ざまぁを阻止せよ!」  作者: 一発ウサギ
第2章.密偵見習いは進級する
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8.ライバル令嬢は復帰する

最近ブックマーク数が把握しきれなくなってきた…(◎_◎;)

「アイリス、そこの棚から書類を」

「はい」

指定された書類をケイジュの前に置く。

結局生徒会に入ることになった。

普通なら立候補して決めるのだが、よほど人手が足りないのか翌日からさっそく生徒会入りした。

ちなみに役職は私が書記兼会計補佐、猪が会計、辛うじて残った女生徒は副会長である。

何故会計補佐なのか疑問だったが、すぐにわかった。

「え~と申請された部費の予算は…」

猪男が帳簿を見ながら、唸っている。

どうやら数字に弱いらしい。

(まぁ私も苦手だけどね)

結局役員の募集は来なかったので締め切られた。どうやらこのメンツで1年頑張るしかないようだ。


「みんなお疲れ様~。そろそろ休憩にしましょう?」

王女がお茶を持ってくる。

「そうですね、少し休みましょう」

ケイジュの言葉に皆一息つく。

「ん~~」

思いっきり背を伸ばしたり、あくびしたり皆疲れてるようだ。そんな皆の席に王女がお茶を置いて行く。

「王女、私がやりますよ」

席を立ち王女の元に行く。

「大丈夫よこれくらい。お茶もアイリスが用意した物だし、これくらいしかやることできないもの。私も一員としてこれくらいやらせて~」

「…わかりました」

そう言われては強く止められない。

まぁお茶はあらかじめ私が用意した物だし、冷めかけているからひっくり返しても火傷しないだろう。

茶菓子も購入した物なので安全だ。

そのまま皆でお茶を飲みながら、雑談を楽しんでいると突然ドアが開かれた。

「見つけたわよ猪!」

一斉にドアの方を見る。

お久しぶりのチューリさんと愉快な取り巻き達がいた。

「お久しぶりです、チューリさん達。お元気そうで何よりです」

とりあえず挨拶をする。

「久しぶりねアイリス。貴方も元気そうでよかったわ」

「お久しぶりです~」

「ご無沙汰しております」

チューリ嬢の後ろにいる2人も横から顔を出して挨拶してくる。

「お久しぶりチューリさん達~。久しぶりに会えて嬉しいわ~」

「久しぶりね。アンタは相変わらず天然ね」

「チューリさんは相変わらず私を誤解してるわ~。これでもしっかり者って言われるのよ」

天然と言われたのが不満なのか、王女が口を尖らせる。

(((((((絶対嘘だ)))))))

王女以外のこの場にいる誰もがそう思った。

恐らく周りが気を使って言ってるか、「うっかり者」を「しっかり者」と聞き違えたかのどちらかだろう。

しかし言っても水掛け論なので話を変える。


「ところでチューリさん達は、今までどこへ何をしに行ってたんですか?」

気になってた事を聞くと、腰に手を当て自信満々にチューリ嬢が答える。

「国内一周サーカス巡りよ!」

「サーカス巡り?」

「調教の旅よ!」

「調教されてきたんですか」

「違うわよ!?動物の調教を学んできたのよ!何で確定で言うのよ、せめて疑問形にしなさいよ!」

慌ててチューリ嬢が否定する。そこに王女が茶を出す。

「チューリさんとりあえず落ち着いて~。はいお茶どうぞ」

「あぁ、ありが……待ってこのお茶、誰が入れたの?」

受け取って飲みかけたチューリさんが、すんでで止まる。

「私が入れました。時間的に冷めてますが、安全です」

「あぁそう。てっきり王女が入れたかと…安全ならいいわ」

安心したチューリさんは、ホッと一息つくとお茶を飲む。

「?よくわからないけど、ミーレさん達もどうぞ~」

「わーいありがとうございます」

「ありがとうございます」

後ろの2人にも王女がお茶を渡す。


「ふぅ……改めて」

お茶を飲んで一息ついたチューリ嬢が、突然猪男に向き直る。

「猪男!アンタはケイジュ様にふさわしくないわ!」

仁王立ちで猪男を指さす。

「「そーよそーよ」」

「何!?さてはお前達も会長を慕ってるんだな。だが残念だったな、俺と会長の熱き絆は誰にも断ち切れん!」

対抗意識なのか猪男も仁王立ちでチューリさん達を睨むと、チューリさんが悔しそうに顔を歪める。

「そんな事は分かってるわ!だからこその調教の旅よ!」

「何?」

「「「「?」」」」

猪男が首をかしげる。

傍で聞いてるこちらも疑問でいっぱいだ。

「アンタがケイジュ様にふさわしくなるよう、調教してやるわ。覚悟なさい!」

「よくわからんが、俺への挑戦だな!?受けて立つぞ!」

そうして2人は睨みあった。




生徒会は今日も騒がしいです。



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