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密偵見習いに指令「ざまぁを阻止せよ!」  作者: 一発ウサギ
第2章.密偵見習いは進級する
184/259

1.密偵見習いは新たな指令を受ける

本文の顔文字やめました。評価ありがとうございます<(_ _)>

-冬休みも終わり明日から2年生になろうという日、オタク王から呼び出された。

「よく来てくれたなアイリス」

「お久しぶりですアイリス様」

執務室に入るとオタク王がシリアスな顔でこちらを見ており、傍に控えていた宰相が一礼する。

どうやら真面目な話のようだ。

「失礼します。ご用件と伺いましたが」

跪こうとすると王に止められた。

「あぁそのままでいい、そこまで畏まった話じゃない」

チラッと宰相を見ると宰相もうなずいたので、そのまま立ち上がる。


「分かりました、それでご用件とは」

「うむ、実はな…隣国が大分きな臭くなってきた」

「!」

「昨夜隣国に潜入していた密偵達の定期報告で、帝国が兵の増員を行っているそうだ。兵糧もかなり貯めこんでいるらしい」

「おそらくあと半年~1年ほどで我が国に攻めこんでくるでしょう」

国王の言葉に宰相も付け加える。

「それではいよいよ…」

「うむ。想定より早いが戦になる」

「………」

(とうとう始まるのか)

我が国が優秀な人材の育成、獲得に力を入れている理由がこれだ。

我が国の東に「ノウキ―ン帝国」という国がある。国民全員が脳筋という恐るべき軍事国家だ。

昔は我が国と同じくらいの規模だったが、現在の国王が即位と同時に「世界征服宣言」をし次々に周辺国に戦を仕掛けては併呑し、数十年前ついに我が国に迫った。

その時は相次ぐ戦で国内が疲弊していた上に、当時の国王が密偵を送りこんで城内で混乱を起こさせた為、戦どころでなくなり我が国と同盟を結んだ。

その時王国の貴族王族は『帝国に力では勝てない。生き残るには優秀な人材を育成、獲得し策で対抗するしかない』と学んだ。

それ以来身分問わず学べる場を増やし、貴族がこぞって優秀な人材の獲得に力を入れるようになった。


「それで私に何を?」

「うむ、それでな…変態が動き出した」

徐に王が切り出すと宰相も頷いた。

「とうとうやらかしたんですか?」

尋ねると国王も重々しく頷いた。

「そう、やらかしたのだ」

「で、何をやったんですか?覗きですか?痴漢ですか?とりあえず自首して下さい。あ、私とは他人という事で」

「違う!儂じゃない!」

王が顔を真っ赤にして否定する。

「あーゴホン。アイリス様言いたいお気持ちはわかりますが『隣国の変態』です、『我が国の変態』ではありません」

宰相のフォローが入る。

「あぁ、あのスパイですか」

「色々言いたいけど、そう!そのスパイなんだよ!」

私の言葉に国王が飛びつく。

(納得だ…そう言えば忘れてたな)


スパイ。正式にはコーン伯爵という。

帝国の王弟で我が国に「国同士の交流」という名目で滞在してるが、実際はスパイであり「スパイ」「変態」といえば=伯爵というくらい王宮や貴族間で認識されている有名人である。

何で変態かというと…


「あいつこの前マリア宛にピンクのバラの花束送って来たんだよ!メッセージカードに「私のプリティドール」とか書いてさ!」

「気持ち悪いですね」

「そうだよ!相変わらずの変態っぷりだよ!」

オタク王が憤慨する。

そう、伯爵はロリコンで王女に懸想してるのだ。

「それでその変態がどうしたんですか?」

「あいつマリアが婚約破棄したこと知って堂々と求婚してきたんだよ!『両国の為にも~』とか言ってるけどさ!」

「いやどう見ても個人の趣味でしょう」

「そうなんだよ!!!!」

力いっぱいオタク王がわめく。

エキサイトするオタク王を放っといて宰相が本来の用件を言う。

「とにかくその変態が王女様の婚約破棄を知って張り切ってるのです。学園内に出没するかもしれませんので、ご注意下さい」

「分かりました」

一礼して退室する。

部屋ではまだオタク王が1人憤慨していた。




王宮は今日も騒がしいです。


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