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密偵見習いに指令「ざまぁを阻止せよ!」  作者: 一発ウサギ
第一部・密偵見習いは学生になる
180/259

73.猪男はとどめを刺す

長め+BL、GL表現あり

王女の発言に会場はパニックになった。戻りかけてた男子達も再び尻を隠して逃げ出す。

「え、どういう事?あの二人付き合ってたの?(;゜Д゜)」

「一体いつの間にそんな事に!(;゜Д゜)」

「だから王女様婚約破棄宣言したのか!(;゜Д゜)」

「というかさっきの発言だとアイリスという女生徒ともデキてたみたいだけど!(;゜Д゜)」

「というか王女様と女生徒を取り合ってるみたいだけど(;゜Д゜)」

「アイリスって王女様の護衛の女生徒だろ?確かこの間家庭科室で…(;´・ω・)」

「『千人切りのアイリス』だ!確か噂では王女様を皮切りに学園中の令嬢子息を毒牙にかけて一大ハーレムを築こうとしてるとか…(;゜Д゜)」

「え、俺学園乗っ取りを企んでるって聞いたけど…(;´・ω・)」

「あんまり酒池肉林が過ぎてこの前家庭科室で会長に指導されたって聞いたけど、指導じゃなくて参加だったのか!?(;゜Д゜)」

「あ~もうややこしいなぁ!どっちがどっちのハーレムに入ってるんだ!?(;゜Д゜)」

パニックになった生徒たちが勝手に憶測を重ねていく。


ちょっと待て


何で私がケイジュや王女とデキてる事になってるんだとか、『千人切りのアイリス』ってなんだよ!とか、一大ハーレムや学園乗っ取りとかどこから出てきたとか、何で私がケイジュのハーレムに入ってるんだとか色々言いたいけど


「ちょっと待って下さい、全部事実無根です」

これだけははっきり言っておかねば。

仁王立ちで周囲を見回し大声で宣言する。すると唖然としていたケイジュも我に返り同意する。

「そうだよ、全部姫の勘違いだよ(#^^#)」

当事者2人がハッキリ宣言してた事で周囲もいったん止まる。

「え~と王女様の勘違い…ですか?(;´・ω・)」

一人の男子生徒がおずおずと聞いてくる…依然尻を隠しながら。

「そうだよ(#^ω^)」

男子の態度にちょっとムカつきながらもケイジュが答える。

すると王女が口を挟む。

「え、でもこの間家庭科室で目が覚めた時ケイトさんとケイジュ様が抱き合って床に…(;´・ω・)」

あぁあれか。

勢い余った猪男がケイジュの上に倒れこんだ事を言ってるのだろう。

「姫…あれはケイト君が倒れてきただけですよ?(;^ω^)」

「え、そうなの?(;´・ω・)」

王女がケイトの方を見る。つられて私達も猪男に注目する。

「そうです王女様、あれは俺が悪いんです(`・ω・´)」

全ての誤解が解けた事で皆ホッとする。これで解決だ…と思った直後に猪が爆弾を落とした。

「俺が会長を押し倒してしまったんです、悪いのは会長じゃありません俺です(`・ω・´)」

「「「「「「「「「「えぇ――――――!!!!!!!!」」」」」」」」」」

会場に絶叫が響いた。

「や、やっぱりあの二人デキてたんだ!(;゜Д゜)」

「前から怪しいと思ってたのよね( *´艸`)」

「やっぱりあの本の通りだったのね( *´艸`)」

「禁断の愛ってステキね( *´艸`)」

驚く男子達と何故か喜ぶ一部女子。

「ま、待て先ほどの例もある、誤解かもしれない(;゜Д゜)」

先ほどの男子が冷静?に指摘してくる。そして果敢にも質問を試みる……猪男に。

「え、え~と会長を押し倒したって本当か?(;´・ω・)」

「もちろん本当だ。だから会長は悪くない悪いのは俺だ(`・ω・´)」

「な、何でそんなことになったんだ?(;´・ω・)」

「それは…俺がつい興奮してしまったからだ(`・ω・´)」

「興奮?(;´・ω・)」

「あぁ。平民女…王女様の護衛との勝負に夢中になって熱くなってしまったんだ(`・ω・´)」

そう言って猪がこちらを見る。つられて男子もこちらを見る。

「ちょっと人を巻き込まないでよ!(;゜Д゜)」

そもそも勝負って何だよ!ドアを開けるか開けないか攻防しただけじゃないか……ある意味勝負か。

いや納得してる場合じゃない、このままではまた変な噂が立ってしまう。

「巻きこんでいない、事実を言ってるだけだ(`・ω・´)」

「え~と勝負って体の勝負か?(;´・ω・)」

男子が聞いてくる。遠回しで猪男に通じるか疑問だが公衆の面前でこれ以上あからさまに聞く事もできない。

そしてやっぱり通じなかった。

「?そうだぞ。どちらが上か勝負してたんだ(`・ω・´)」

猪男の発言に周囲が騒然とする。

「どうしよう今の発言って会長を取り合ってたのか、ハーレム内の力関係を競ってたのか、単純にどちらが上下になるかどれだと思う?(;´・ω・)」

「う~ん、アグリモニー君は生徒会役員だから会長のハーレムで力関係を競ってたんじゃないか?(;´・ω・)」

周囲がどんどん事実を形成させていく…マズイ。

「違…」

「それで結局どっちが勝って何で会長を押し倒すことになったんだ?(;´・ω・)」

「もちろん俺が勝ったが勢い余って会長を押し倒してしまったんだ、つい熱くなりすぎてしまった(`・ω・´)」

否定する前に遮られて猪男によって新たな事実が作られていく。もはや収拾がつかなかった。

「つまり会長は婚約者がいるのに生徒会でハーレムを作り、それでも足りず王女様の護衛に手を出して、2人が会長を賭けて競った結果アグリモニー君が勝って感極まった彼が会長を押し倒して2人で愛を確かめ合ったのか…(;´・ω・)」

「あれ?でもあの護衛って前に王女様や伯爵令嬢と三角関係になってなかったか?(;´・ω・)」

「あぁ確か王女様に逃げられたとか伯爵令嬢を妊娠させたとか…(;´・ω・)」

「つまり護衛係もハーレム作ってたのか!もしやそれで勝負したのか!?(;゜Д゜)」

「どっちのハーレムが上か、とか?(;´・ω・)」

「あるいは学園ハーレム築くのに相手ハーレムが邪魔だと思ったとか?(;´・ω・)」

マズイこのままでは定着してしまう。何とかしなければ。

「ちょっと待って違うから!ハーレムなんてないから!全部誤解だから!(;゜Д゜)」

「「「「「「「「「「うんうんわかってる(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン」」」」」」」」」」

「いやわかってないでしょう(;゜Д゜)」

「ハーレムは男のロマンだもんな(*^▽^*)」

「私は女よ!(;゜Д゜)」

思わずツッコむ。

「凄いわねドラマチックだわ。密かに応援するから頑張って(*^▽^*)」

ダメだ、もはや私1人が何を言っても通じない。

「会長、アグリモニー君負けずに頑張って下さい!」

「こっちに被害が及ばない限り応援してます!」

「ありがとう、護衛に負けず頑張るよ!(`・ω・´)」

「…………( ゜Д゜)~゜」


「王女様頑張って下さい」

「アイリスさんとお幸せに」

「ありがとう頑張るわ~(*´ω`*)」


「そ、そんなケイジュ様が………う~~ん(@_@。」

「「わぁっ!チューリ様お気を確かに!」」


助けを求めてみればケイジュは遠目で魂を飛ばし、王女は周りに祝福され、チューリ嬢は卒倒した。

もはやどうしようもない。

こうして王女と猪男のせいでとんでもない噂が飛び交う事になった。



2人は今日も大変です。


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