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密偵見習いに指令「ざまぁを阻止せよ!」  作者: 一発ウサギ
第一部・密偵見習いは学生になる
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12.密偵見習いは後悔する(後)

キーンコーン


「あ~~終わった~~~」

ようやく最後の授業が終わった。

残りの授業は寝てやり過ごした

考えてみれば授業は家庭教師で習ったし、ノートにこだわる必要なかったな

鞄に教科書を詰めて帰ろうとした時―――

「おい、そこの女生徒!」

呼ばれて振り返るとローバーさんが立っていた

「探したぞ!何故追ってこない?お前はノートを買いたくないのか!(`・ω・´)」

「買いたくないです」

何故追いかけっこしてまで買わなきゃならないのか

「根性が足りん!そこは勉学の為何が何でも追いかける所だろう!?(`・ω・´)」

「勉学にそこまでかける気はありません」

大体見つけて捕まえるまでに授業がいくつか潰れるだろう。全然勉学のためになってない

「何と言う根性なしだ!表へ出ろ!その根性鍛え直してやる(`・ω・´)」

「はぁ~~~」

購買部なんて探さなきゃよかった…

無視したいところだがこの先ずっと付きまとわれるのは目に見えている

「裏庭でいいですか?」

「よかろう」

「アイリス大丈夫?(´・ω・`)」

「大丈夫です。すぐ戻りますから教室にいて下さい」

「分かったわ待ってる(´・ω・`)」

「フハハハ!その自信を打ち砕いてやる(*^▽^*)」


~30分後~


打ち砕かれたローバーさんが大の字になって倒れていた

「ふぅ…中々やるな。ここまでやられたのは半年前兄貴の夕飯を盗み食いして半殺しにされて以来だε- (´ー`*)フッ」

何やってるんだか

「俺を負かした生徒はお前が初めてだ。記念にいいものをやろう」

「?」

そう言ってローバーさんは倒れたまま懐から何か取り出した

「俺が作った特製金メダルだ。手にするのはお前が初めてだ」

取り出したのは折り紙の金紙で作られたメダルだった、真ん中に彼の似顔絵が書いてある

「……………」

私は全力でそれを遠くに投げた

「あぁΣ(゜Д゜)何てことするんだ!?徹夜して作ったんだぞ!!」

「どうせ昼寝したんでしょう」

「よく分かったな(*^▽^*)」

殴りが足りなかったかもしれない。拳を構える

「ま、待て(;゜Д゜)今度こそいいものをやろう」

「何ですか?今度は銀メダルとか言わないでしょうね」

「………(;一_一)」

図星か

「最後の言葉は終わりましたね?」

「ま、待てほんの冗談だ(;゜Д゜)今度こそいいものだ」

「何ですか」

「購買部の割引券と俺の巡回コースを記した地図だ。これでいつでも購買部で買い物ができる(;゜Д゜)」

「また逃げたりしないでしょうね?」

「勿論だ。お前の根性はよく分かった。もう試す必要もない」

そもそも何故購買で根性を試されなければならないのか?

「はぁー分かりました」

もういいや面倒くさい

その言葉を聞いて彼も立ち上がる

「じゃあ俺もそろそろ帰るな。またいつでも買いに来いよー(*^▽^*)」

「…すみません、1ついいですか?」

「ん?何だ?(´・ω・`)」

「商売になっているんですか?」

「それがサッパリなんだ。買いに来る奴が滅多にいなくてなー(´・ω・`)」

やっぱり…というか当然だ

「全く最近の生徒は根性がないなー(´・ω・`)」

「………」

この先も買いに来る奴はいないだろう

「じゃあ私も失礼します」

「おう!気をつけて帰れよー(*^▽^*)」



教室に戻ると王女が待っていた

「お帰りなさい遅かったのね。友情は深まった?(*´ω`*)」

「いえ疲労が溜まっただけです」

「変わった友情の深め方ね(´・ω・`)」

「深まってませんというかこれ以上溜めさせないで下さい」

「うんうんわかってるわ(*´ω`*)拳で語り合う友情もあるって聞いたもの」

「誰がそんな事言ったんですか」

「この前クーバー先生が…」

「ワ――――――ッッッッッ(;゜Д゜)」

「ど、どうしたのいきなり?(;´・ω・)」

「すみません。今クーバー先生の話はしないで下さい。凄く疲れますので(⦿_⦿)」

「わ、分かったわゴメンナサイ(;´・ω・)」



本当に購買部に行くんじゃなかった……



今日も学園は(1人を除いて)平和です

せっかく徹夜して作ったのに…(´-ω-`)byローバー

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