69.密偵見習いは指令を受ける
冬の寒さが一段と身に染みるこの頃。今日も王女と一緒に登校する
(何で女子はスカートなんだろう)
男子のようにズボンだったら足元とかお腹とか冷えずにすむのに
「もうすぐスノーナイトね楽しみだわ(*´ω`*)」
隣で歩く王女は寒さを感じないのか楽しそうにこちらを振り返る
「そうですね。あれは私も楽しみです」
スノーナイトは簡単に言うと雪見のお祭りだ
ここショークブツ王国は温暖だが冬に数回は雪が降る。その中でも今ぐらいの時期に1日だけ天気雨ならぬ天気雪な感じで晴天の夜に数分だけ雪が降る、それもただ降るのではなく結晶の状態で降ってくるのだ。毎年日にちや降る時間はまちまちだし理由もわからないが、満天の星空の中雪が静かに降る光景は誰もが見とれる光景だ。中でも「スノークリスタル」と呼ばれる結晶は手で触れても溶けず見つけると願いが叶うと言われている
「今年こそはスノークリスタルを拾いたいわ~(*´ω`*)」
「叶えたい願いでもあるんですか?(´-ω-`)」
「たいていの人は願いがあると思うわ~(*´ω`*)」
「まぁそうですね(´-ω-`)」
はしゃぐ王女の姿を見ながら疑問に思う
(この王女が本当にざまぁされるのか?)
歩きながら昨夜の事を思い出す
~アイリスの回想、アイリスの部屋にて~
そろそろ寝支度をしようとした時にそれは来た
「アイリスーぶっ!(;゜Д゜)」
例によってオタク王がノックもなしに飛びこんできた
とりあえず傍にあった枕を投げた
「何でイチイチ物を投げるんだよう~(>_<)」
オタクが枕をテーブルに置きながら椅子に座る
「それを言うなら何で毎回ノックもなしに飛びこんでくるんですか?」
こちらも向かいの椅子に座る
「あ、これってもしかして世間でいう思春期?『お父さんの服は私のと別に洗ってー』とか言うヤツ?アイリスもお年頃なんだなぁ(*^▽^*)」
「そんなつもりはありません(´-ω-`)」
そもそもそのセリフだと父親を鬱陶しがってるのに何故喜ぶのか
「それで父親が『昔は大きくなったらお父さんのお嫁さんになるって言ってたのに~』とかショック受けたりするんだろう?親子らしくていいなぁ~(*^▽^*)」
「なるほど確かにそうかもしれませんね(´-ω-`)」
ようは親子らしい事がしたいらしい
そう考えると鬱陶しがってるから親子らしいといえなくもない…思春期かどうかは知らないが
「とりあえず用を言って下さい(´-ω-`)」
これ以上眠気が飛ばされる前に早く寝たい
「あぁそうだった、どうやらマリアがざまぁされそうなんだ~(>_<)」
「えぇ!?(;゜Д゜)」
完全に眠気が飛んでしまった
「最近マリアの様子がおかしいのでレナに聞いてみたら「ざまぁを行う~」とか言ってるようなんだよ~(>_<)」
「そのセリフでは王女がざまぁするように聞こえますが(´-ω-`)」
「マリアがざまぁする相手がいると思うかい?(´・ω・`)」
「いませんね(´-ω-`)」
ざまぁされるほど王女を虐める奴は見当たらない。むしろ過去散々やらかしてる王女の方がやられそうだ
「だろう?マリアは可愛いから嫉妬されやすいんだよ~~(>_<)」
「そっちですか(´-ω-`)」
私の考えた理由と親バカの考えた理由は別のようだ
(まぁ何でもいいや)
親バカに親バカっぷりをツッコんでもキリがない。早々に話を切り替える
「それで私にざまぁを防いでくれと(´-ω-`)」
「それが元々の任務だろう?密偵見習いアイリス、マリアに降りかかるざまぁを阻止せよ」
真面目な顔で王が命じてくる。一瞬で空気が変わった、今は親子ではない主従だ
椅子から立ち上がり跪く
「はい」
「見つけたらペンダントにしたいわ~(*´ω`*)」
(誰が王女にざまぁしようとしてるか探らないと…)
浮かれる王女を見ながら改めてため息をついた
王女は今日も能天気です
しばらく更新休みます。詳しくは活動報告にて<(_ _)>




