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密偵見習いに指令「ざまぁを阻止せよ!」  作者: 一発ウサギ
第一部・密偵見習いは学生になる
15/259

お正月番外.ライバル令嬢は奮闘する(後)

評価ありがとうございます<(_ _)>

年越しわんこの準備が整い、場所を移動することにした

やってきたのは城の厨房近くの空き部屋

王女には私が、チューリ嬢にはリージア嬢がそばを手渡す役をする

審判はケイジュ、宰相、オタク王だ


「それじゃあ始めます。用意スタート!(*^▽^*)」

合図と同時にチューリ嬢が次々食べ進めていく

対して王女はのんびりマイペースだ

「おそば美味しいわね~(*´ω`*)」

チューリ嬢が圧倒的だ

さっさと食べるかギブアップしてほしい

わんこそばの山を持ったまま立っているのも大変だ

すると


グキッ!!


「きゃぁ!!」

「熱!熱い~~~(>_<)」

リージア嬢が重さに耐えきれず骨折したようだ

わんこの山はそのままチューリ嬢の方へ…

2人はソバまみれになり中身の出たお椀があちこち転がる

結果:計測不能で引き分けになった



「次は餅つきよ!お餅をたくさんついた方が勝ちよ(`・ω・´)」

餅をつくため庭へ移動する

それぞれもち米の入った臼の前へと立ち杵を構える

「それじゃあ用意…スタート!」

「あらら?重~~い(;´・ω・)」

王女の杵はチューリ嬢の餅をついた

チューリ嬢も負けじと自分の餅をついた

結果:相手に塩を送った形で王女の負け



「ふふん!今のところ私の勝ちね( ̄ー ̄)ニヤリ」

「次に勝てば破棄決定ですね。おめでとうございますチューリ様(*^▽^*)」

「あら~~負けそう(*´ω`*)」

「頑張れマリア~~(*^▽^*)」

勝ち誇るチューリ嬢とミーレ嬢、対してマイペースな王女と酔っ払い

状況がわかっているのだろうか?ちなみに宰相は夢の中だ


「アンタも嬉しそうね」

「ここまで上手くいくとは思わなかったからね。もう少しで破棄できると思うと喜びを抑えきれない」

「良かったわね」

「…ところでアイリス。せっかくだから賭けをしないか?」

「何いきなり?」

「この勝負で負けた方が勝った方の言う事を1つ聞く。どうだ?」

「宰相子息相手に私が出来る事なんてないと思うけど?」

私が持てるようなものはケイジュだって手に入れられるし、一介の密偵見習いに出来る事などたかが知れている

「まぁそれは後のお楽しみだな、どうする?」

「いいわよ、別に」

ケイジュが欲しがるものに興味がわく

「よし決まりだ」


「最後の勝負は羽つきよ!」


さっそく臼と杵が片付けられ、代わりに羽子板と羽根が用意される

「これなら私にもできそうだわ(*´ω`*)」

「最初はそちらからどうぞ。ハンデを上げるわε- (´ー`*)フッ」

「それじゃあお言葉に甘えて~行くわよ~~(*´ω`*)」

カツン

「エッ!?ちょっ…手が届かない!?(;゜Д゜)」

チューリ嬢は王女との身長差を忘れていたようだ

打ち返せず地面に落ちる羽根

その後も必死にジャンプしたり奮闘するが身長差は埋められなかった


結果1勝1敗1引き分けで破棄は保留となった


「くぅぅぅぅぅぅぅ!あと少しだったのに~~~~(>_<)」

「リージアが退場したのが敗因ですね…」

顔中墨まみれになり悔しがるチューリ嬢とミーレ嬢

「やったぁ勝ったわ~~(*´ω`*)」

「やったなマリア!やはり儂のマリアは1番だ(*^▽^*)」

勝ってもマイペースな王女とやたら喜ぶオタク王


「残念だったわね」

「…………ふぅ」

不機嫌を隠さない幼馴染に声をかける

「もう少しだったんだけどなぁ…まぁいいさ、まだ時間はある。それで?そっちは何が望みなんだ」

「そうね…考えとくわ」

「わかった」


「ケイジュ」

気を取り直して歩き出したケイジュの手をつかんでそのまま指を絡める

ケイジュは一瞬驚いた顔をしたけどそのまま握り返してきた

「あけましておめでとう。今年もよろしく」

「あぁおめでとう。こちらもよろしく」

「さて、気を取り直してチューリ嬢がついたお餅でも食べましょうか」

「そうだな」

苦笑いしながら王女達の元へ行く

その後みんなで餅を食べ(チューリ嬢は懲りずに餅の早食い勝負を挑み喉に詰まらせてた)賑やかに年が明けていった


~翌日~


「見つけたぞスパイめ!平民が城にいるなんて図々しい、今日こそ陛下の前で化けの皮を…って待てコラ(;゜Д゜)」

新年早々出くわした猪男を私は見なかったことにして逃げた




今年もよろしくお願いします<(_ _)>

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