60.腹黒はハーレムを作る
結局アンケート来なかった~~いいもん勝手に書くもん( ..)φイジイジ
~一方こちらはアイリス側(アイリス視点です)~
「アイリスさんこれ持ってって」
「アイリスさんこっちはあそこのテーブルに」
「アイリスさんお客様ご案内して」
厨房も接客も大忙しだ。お昼時というのもあるが理由はもう1つ
元凶をチラリと見る
「はいケイジュ様あ~ん(*^▽^*)」
「ズルイわ次は私よ!(`・ω・´)」
「ケイジュ様これもどうぞ~(*^▽^*)」
「どうも(;^ω^)」
教室の一角でケイジュと女生徒がハーレムをしている
今更だがケイジュはモテる
公爵子息で次期国王で成績は優秀、容姿も人柄(外面)も良い
我が国は一夫一婦制で王女と婚約してる以上正妻の座は狙えないが、愛人や妾はよくある話なので位の低い貴族令嬢や平民女性が群がっている。
ちなみに高位の貴族令嬢はいない。相手が優良株とはいえ愛人や妾になるのはプライドに障るようだ
当初来たときはケイジュ1人でお昼を誘われたが「手が離せない」と言うと「交代になるまで待つ」というので待たせてたら次々と女生徒が集まり飲食スペースを3分の1ほど占拠している
ハッキリ言って邪魔だ
ただでさえ客が多いのに使えるスペースが足りない。相手は客だし追い出すわけにもいかない
イライラしながら注文を取り料理を運ぶ。王女はまだ戻ってこない
とっくに交代時間だがハーレムの中には午後から入るハズの生徒もいる、結果として人手が足りず抜け出すことが出来ない。そのためケイジュも待つことになりハーレム続行で悪循環である
(大体何あのケイジュのニヤケ顔!いい加減嫌なら嫌と言いなさいよ!甘いものダメなくせにいつまで八方美人してるのよ!?)
これだけ甘い香りが充満してるのに相変わらず笑顔で女生徒の差し出す菓子を食べてる……顔色は青いが
「会長…(;´・ω・)」
「ケイジュ様…(;´・ω・)」
見ると入口に王女と猪男が立っていた
「お帰りなさい王女、婚約者様が女生徒達と一緒にお待ちですよ」
嫌味を言いつつ(もちろんケイジュに向かってだ)王女をケイジュのところに連れていくとハーレム軍団がスーッと退いた、さすがに王女の前でいちゃつく度胸はないらしい
「お帰りなさい姫、ケイト君と2人でお出かけしてたみたいですね(#^^#)楽しかったですか?」
「えぇまぁ…(;´・ω・)」
「それはよかったです(#^^#)姫の事を待っていたのですが…先を越されてしまったみたいですね」
「え?(;´・ω・)」
「ケイト君姫の事をよろしくね?(#^^#)」
「え?ハイ…?(;´・ω・)」
「それじゃあ僕は失礼するよ(#^^#)2人でデートを楽しんでね」
そう言ってケイジュは会計を済ませて立ち去った…爆弾発言を残して
「「「「「「「「「「ええええ~~~~~~三角関係!?」」」」」」」」」」
これ以降「王女と猪男が付き合っている」「王女が二股をかけている」という噂が流れるようになった
~ケイジュ視点です~
(思いがけず良い展開になったな)
教室を出た後ほくそ笑む
アイリスを待っていたら女生徒に囲まれて一時は困ったが…怪我の功名という奴だろう。これで2人が付き合っていると周りに印象付けられた。あとは噂を流して信憑性を深めた後、決定的な証拠を作って公の場で破棄を宣言すればいい
(あぁでもアイリスとデートできなかったのは残念だったな)
自覚が出てきたようなので一気に攻めたかったが…まぁまたの機会もあるだろう
そう考えつつ残りの仕事を片付けようと生徒会室に向かった
~文化祭終了後の夜、王城のとある場所にて~
「「…報告は以上です」」
「そう、ご苦労様」
椅子に座った女性の前で2人の女生徒が膝まづいている、1人はアイリス達と同じクラスの生徒だった
「思わぬ展開だけど計画は順調のようね」
報告を受けた女性が扇子で口元を隠しつつ笑う、どうやら高位の身分の女性のようだ
「はい、このままいけば遠からず王女様と宰相子息は婚約破棄になるでしょう」
「………」
片方の女生徒がそう言うとクラスメイトの女生徒が複雑そうな顔をする、それに目の前の女性が気づいて声をかける
「あら?何か聞きたい事でもあるの?私達は同じ志を持つ仲間なのだし気にせず言ってくれていいのよ?」
そう言って目の前の2人を空いた椅子に座らせる
「それではお言葉に甘えますが…何故王女様と会長を婚約破棄させようとするのでしょうか?」
女生徒が質問すると目の前の女性は微笑みながら返答する
「陛下の手前何も言わなかったけど私は2人の婚約には反対よ?確かにケイジュ君は賢いしマリアの至らなさを補うには必要よ、でもそれは臣下でも発揮できると思うの」
「「……」」
「嫁いでわかったの。たとえ王妃であってもこの国で最終的な決定権は国王にありそれは止められない、だからマリアにはこちらの仲間になりつつ女王になってもらわねば。ケイジュ君が王になってもこちらの思い通りには動いてくれないでしょう?」
「なるほど~」
「だから王女様とアイリスさんを離したりケイト君をたきつけたりしたんですね」
「そうよ。これでも一応親心もあるからマリアがケイジュ君を慕っているなら別の方法を考えるつもりだったけどそうでないようだし」
そう言って女性―――王妃は扇を閉じる
「さて、この話はここまで。もう夜も遅いし早く帰った方がいいわ」
「「はい失礼します」」
そう言って2人は退出し王妃1人が残る
「故郷を出てから長かったけど私達の目的までもう少し…フフフ」
静かな部屋に王妃の笑い声が響いた
王国は今日も陰謀だらけです
明日は外出するので更新お休みします




